【桜花賞】バーレル6番 初の桜挑戦、中舘師「内の偶数で理想的」

[ 2016年4月8日 05:30 ]

本来の走りで完全燃焼を誓うビービーバーレル

 ビービーバーレルの中舘師が騎手時代を通じて初の桜花賞に挑む。JRA通算1823勝、G1も3勝した名手だが、実は桜花賞は未経験。名コンビで知られる93年デビューのヒシアマゾンは外国産馬で、当時は桜花賞の出走資格がなかった。師は「アマゾンが出れば人気だろうなとか、牝馬クラシックとは縁がないのかなとかは思ったけど、最初から決まっていたこと。目の前のことに集中した」と振り返る。

 それが厩舎開業から1年余りで臨む初G1が桜花賞。「桜花賞は華やかで牝馬にとっては一番の舞台だと思う。こんなに早く出られるなんて思わなかったし、馬に感謝している」と期待に胸を膨らませる。

 ビービーバーレルはフェアリーSを逃げ切って厩舎に重賞初Vをもたらした看板馬。続くクイーンCは逃げたメジャーエンブレムの直後から真っ向勝負を挑んで9着に終わったが、坂下までは踏ん張った。師は「調子が良かったからメジャーを負かしに行ったけど、結果的に相手に合わせた競馬になってあの馬のリズムじゃなかった」と分析。「東京より阪神の方がいいし、今度は自分の競馬に徹したい」と巻き返しを期している。

 84年の騎手デビューから33年目で迎える待望の桜の舞台。「枠(6番)は内の偶数で理想的。乗り方は騎手(石橋)を信じて任せる。僕もそうやって乗せてもらってきたし、失敗を恐れずに競馬をしてもらいたい」と完全燃焼を誓った。

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