菜七子、川崎11時20分デビュー!取材陣60社、140人集結の注目ぶり

[ 2016年3月3日 05:30 ]

馬上で笑顔を見せる藤田

 JRA16年ぶり、7人目の女性ジョッキーの藤田菜七子(18)が3日、5日の中央競馬に先駆けて南関東・川崎競馬場で“ひな祭り”デビューを迎える。初陣は午前11時20分発走の1R、コンバットダイヤ。他にも4、5、8、10、12Rの計6鞍の騎乗が予定されており、いきなり初白星を挙げるか、注目が集まる。

 3日の菜七子の川崎デビュー戦に向け周囲のけん騒は高まるばかりだが、前日の2日、当の本人は美浦トレセンで淡々と4頭の調教をこなした。

 朝7時すぎには中央での初騎乗予定(5日中山)のネイチャーポイント(牡3)の坂路調教に騎乗。ループドライブ(3歳未勝利)を3馬身追走からスタートし、ラスト1Fでいっぱいに手綱を押すと楽々と4馬身先着(4F54秒2~1F12秒8)。「先生(根本師)にしっかりやってくれ、と言われました。反応が良かった」とホッとした表情を浮かべた。

 師匠の根本師の計らいで決定した“ひな祭り”デビュー。小回りでコーナーのきついコース形態は、決して乗りやすいとはいえないが、そこは折り込み済み。「競馬学校のコースが1周1400メートル。川崎は1200メートルなので、タイトに回らないといけない」と気を引き締める。根本師も「初めてのことだらけだけど、もうプロ。しっかり乗り越えてもらわないと」と“愛のムチ”を飛ばした。

 3日の川崎は自厩舎のレガリアシチー(10R)に加え、地方所属馬5頭の依頼が舞い込む人気ぶり。菜七子は「レガリアは調教で引っ掛かるところがあるので気をつけたい。他厩舎の馬はVTRを見て研究します」と意欲をのぞかせた。

 川崎競馬場も準備に追われている。延べ60社、140人以上の取材申し込みが殺到。在京キー局は全社、関西からもクルーが押し寄せる注目ぶり。平日の入場人員は平均で3000~4000人というが、これを上回るファンが詰めかけることは間違いない。

 中央競馬は今週末が初陣。2日時点では土曜中山が2鞍(2Rネイチャーポイント、4Rトビラヲアケテ)、日曜中山が1鞍(2Rホシノブーケ)の自厩舎の計3頭の騎乗が予定されている。

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