騎手と複数の厩務員が馬券購入認める 帯広ばんえい競馬

[ 2015年12月14日 18:28 ]

 北海道警が競馬法違反容疑で帯広市主催の「ばんえい競馬」が開催される帯広競馬場を家宅捜索した事件で、男性騎手1人と厩務員8人の計9人が馬券を購入したとされ、このうち騎手と複数の厩務員が道警の事情聴取に対し、自ら馬券を購入したと認めていることが14日、捜査関係者への取材で分かった。

 市などによると、9人は本人名義で馬券購入サイトに登録していた。市が11月2日に関係者に競馬法の順守を指示した後、全員が会員登録を解約したという。騎手は市の調査では、馬券の購入を否定していた。

 競馬法は不正防止の観点から、地方競馬の騎手らによる全ての地方競馬の馬券購入を禁止。市がサイト運営側に照会して調べたところ、9人の購入履歴には、ばんえい競馬のレースもあった。市は9人を業務停止とする一方、八百長があった可能性は「現時点ではない」としている。

 ばんえい競馬は体重1トンもの大型馬が鉄そりを引き、二つの坂を越えて直線200メートルのコースを走る世界で唯一の「ひき馬」競馬とされる。道警は11日に帯広競馬場内の厩舎など複数の関係先を家宅捜索。12~14日のレースは予定通り開催された。

続きを表示

2015年12月14日のニュース