【京王杯2歳S】アンナトルテ“いい雰囲気”冷静に重賞獲る

[ 2015年11月5日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=4日】京王杯2歳S、村松の注目馬はアンナトルテ。なぜなら、新馬戦があまりに破天荒。競馬場独特の雰囲気を察知して興奮したか、パドックで後ろにひっくり返った。そんなアクシデントがありながらも、鋭く追い込み初陣V。「それまでは猫みたいにおとなしかったのに…。勘が鋭いんだろう。これも母の血かな」と奥村武師。

 07年キーンランドCを勝った母クーヴェルチュールは、師が国枝厩舎の助手時代に担当。体に触らせないほどの気難しい馬だった。「クーヴェルの母は、種付けの時に後ろに転倒して死んでしまった。クーヴェルの目の前でね。警戒心の強さは、そういう背景も影響しているのかもしれない」。

 母から引き継いだ気性に配慮して帰厩後は攻め過ぎないように気遣ってきたが、最終追いはWコース3頭併せでしっかり動かした。「いい雰囲気。新馬は力の半分も出せていない。距離は千四、千六がベスト」とトレーナー。冷静ささえ保てれば、重賞タイトルはぐっと近づく。

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2015年11月5日のニュース