【ローズS】ミッキークイーン“想定外”3頭併せもリズム良く12秒1

[ 2015年9月17日 05:30 ]

ミッキークイーンは余裕残しでも動きは悪くない

 秋華賞トライアル「第33回ローズS」と菊花賞トライアル「第69回セントライト記念」の最終追い切りが16日、美浦・栗東両トレセンで行われた。ローズSにはオークス馬ミッキークイーンがスタンバイ。本番を見据え余裕残しの仕上げだが、G1馬らしい堂々たる動きを見せた。

【ローズS】

 見た目には想定外の“3頭併せ”でもチグハグな稽古ではなかった。ミッキークイーンは朝イチに向正面からCWコースへ。開門直後は各厩舎の追い切りが集中するため、単走の予定が3コーナー付近で他厩舎の併せ馬と重なった。後ろからつつかれる形になってもムキになるシーンはなく、しっかりスピードをコントロール。リズム良くラップを刻んで直線に向くと、ゴーサインに反応して4F53秒9~1F12秒1で軽快に駆け抜けた。

 動き自体は池江師のイメージ通り。「けさは3頭併せのようになったけど全く動じなかったね。しっかり折り合って、いい動きだった。オーバーワークになっていないし、テンションも上がっていない。ここまで思い描いた通りに来ている。本当に良くなるのはまだ先だけど力を出せる状態ですよ」と仕上がりの良さをアピールした。

 春は桜花賞こそ無念の抽選除外になったが同日の忘れな草賞で賞金を加算。続くオークスは直線、ルージュバックとの壮絶な追い比べを制して樫の女王に輝いた。その後は放牧でリフレッシュ。「春は慢性的な疲れがあったけど夏場の放牧でケアできた」とひと息入れた効果を強調する。

 コンビを組む浜中は1週前追い切り(CWコース5F69秒1~1F12秒3)にまたがり、感触を確かめた。「馬場が重かったので無理しなかったけど、いい感じでしたよ。無事に夏を越せたのが何より。いい意味で春と変わっていません」。折り合いに不安はなく、しまいは確実に伸びる脚質。「外回りは競馬がしやすい」と持ち味の末脚を引き出すイメージだ。

 トライアルで弾みをつけて2冠制覇が懸かる秋華賞(10月18日、京都)へ。英気を養って帰ってきたオークス馬が今季初戦で存在感を示す。

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2015年9月17日のニュース