【セントライト記念】チップ 宗像師&カッチー“思い入れ”強い血統

[ 2015年9月17日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=16日】朝一番のWコース。セントライト記念に出走するウイングチップが、僚馬2頭に引き続いて馬場入りした。調教スタンド3階に陣取った浜田も、双眼鏡で動きを追う。直線では先行2頭に追い付けず、1馬身遅れてのゴール。すぐに1階へ下りて、騎乗した田中勝を待ち構える。

 「馬の気持ちに任せて走らせた。追い抜く気はなかったよ。動きも反応も良かった」。引き揚げてきた鞍上は“遅れ”の理由を説明すると、さらに続けた。「やっぱり走り方が似ているよね」。

 鞍上はチップの母ウイングレットや兄タブレットピーシーの主戦も務めただけに思い入れは強く、馬の特徴も熟知している。母も兄姉も、ほとんどが宗像厩舎の管理馬。トレーナーも「競馬センスのいいところを受け継いでいる」と評価した上で「以前に比べて体に幅が出て、全体のバランスが良くなった。相手は強いがどれだけやれるか」と期待を込めた。人と人、人と馬。さまざまな思いを背負って重賞舞台に挑む。

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2015年9月17日のニュース