【安田記念】ゴスペル デビュー30戦×30年、ノリとベテランコンビ

[ 2015年6月4日 05:30 ]

単走で追い切るサクラゴスペル

 【G1ドキュメント=3日】予想を含めもろもろ不振の村松は、春G1・2勝と好調のノリさん(横山典)から、良い“気”を分けてもらおうと近づいた。NHKマイルC優勝後に久々に“デットーリ・ジャンプ”を披露したことを思い出し、「馬上から跳び上がって平気な顔している47歳なんて、ノリさんくらい」と振ると、「そうか」とニヤリ。大粒の雨から逃げるようにユルい雑談を続けていると、ちょうど調教を終えたサクラゴスペルの姿が。安田記念で4戦ぶりにコンビを組む相棒の落ち着いた様子に、名手の表情は穏やか。

 そのゴスペルの最終調整は助手を背にポリトラックコース単走。手綱は抑えられたまま、軽快なフットワークを繰り出し4F52秒7~1F12秒3で駆け抜けた。直前までどのコースで追い切るか頭を悩ませていた尾関師だが「天候も考えていたが、ポリトラックで追った時にいい結果を出している」と理由を説明。雨の影響が少ないポリトラックで疲れを残さず、かつある程度の負荷も掛けたい、との狙い。調べると、一昨年このレース5着した時も同じポリトラックでの最終仕上げだった。

 7歳を迎えた今年、重賞2勝。「昨年から精神的に成長して、力を発揮できるようになった。体もさらに成長して若々しく、中2週なのに馬体重をキープできている」と、心身両面での充実に目を細めたトレーナー。7歳ゴスペルはデビュー30戦目、鞍上はデビュー30年目の“ベテランコンビ”から目が離せない。

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2015年6月4日のニュース