【安田記念】“兄弟スパー”連勝中アリオン&手応え上回る兄クラレント

[ 2015年6月4日 05:30 ]

レッドアリオン(左)は坂路をクラレントと併せて追い切られる

 橋口弘厩舎が送り込む2頭は坂路で“兄弟スパー”。序盤からびっしりと馬体を併せ、両馬共に4F54秒9、1F13秒0で併入した。

 2連勝中と勢いのある弟レッドアリオンだが、追い切りの手応えでは兄クラレントに見劣り。それでもしぶとく食い下がって意地を見せた。「動きも時計も想定内。速い時計を求めるならジョッキーを乗せて目いっぱいやればいいが、そんなつもりはなかった」と橋口弘師は納得の表情。

 一方、重賞6勝のクラレントは、兄の威厳を誇示するように弟をあおる手応えで躍動。師も「6歳ならまだ老け込む年齢でもない。さて、レースで兄弟のどっちが前(の着順)に来るだろうね。本命のいないG1という感じ。ウチの馬も候補には入る」とニヤリ。

 過去2度の直接対決では、いずれも弟が先着しているが、果たして今回は?連勝の勢いで初G1を狙う弟と、重賞6勝の実績がありながらG1は6度挑戦して未勝利の兄。追い切りでは互いに譲らなかった2頭が、一族悲願のG1制覇へ火花を散らす。

続きを表示

2015年6月4日のニュース