【安田記念】フィエロ、圧巻の最終調整「手応えが違う」

戸崎騎手が騎乗し坂路を併せ馬で追い切られたフィエロ

　フィエロは戸崎を背に、坂路でルペールノエル（５歳障害オープン）と併せ馬。「１週前に負荷を掛けているいるので、今週は気持ち良く走らせる」という藤原英師のテーマ通り、ほぼ馬なりでの最終調整。

　テンはゆったりと入り３馬身追走する形。徐々にピッチを上げていくと、僚馬に並び掛ける間もなく抜け出し５馬身差突き放してフィニッシュ。雨で力のいる馬場の中を力強い脚取りで駆け抜け４Ｆ５１秒４―１２秒６。これまでの坂路自己ベストを１秒２も上回る圧巻の動き。

　戸崎は「反応が良くて抜け出すのが早くなりすぎるぐらい、いい動きでした。前走の調教のときよりも気合が乗っていて、手応えが違う。前走は能力を出し切れず不完全燃焼の競馬。今度はリズム良く運んで最後の末脚を生かしたい」と好感触に話した。