【シルクロードS】ブライベン驚速!ラスト2F12秒2→11秒7

[ 2015年1月30日 05:30 ]

坂路で上がり2F23秒9の好時計をマーク、絶好調をアピールしたアンバルブライベン

 日曜京都のメーン・シルクロードSの木曜追いが29日、栗東トレセンで行われた。坂路で充実気配を漂わせたのは目下絶好調のアンバルブライベン。ラスト1F11秒7はこの日一番の速さ。加えて上がり2Fをハイラップでまとめるスピード能力を見せつけて状態の良さをアピールした。鞍上・田中健とのコンビでハナにこだわって2つ目の重賞タイトルに王手をかけた。

【シルクロードS】

 シルクロードSで2つ目の重賞獲りに挑むアンバルブライベン。牡馬の59キロに値する57キロ酷量を背負って苦戦必至と思われた前走の淀短距離Sで2着奮闘。その反動が気になってしまうが、逆に状態アップを目の当たりにして、もうあきれるしかない。

 その答えは坂路時計が物語っていた。田中健が手綱をとり、少し気合を付けた程度で4F53秒3。ラスト11秒7。だが、当の本人は「いつも攻め馬は動きますからね。きょうはしまい、ちょっと気合をつけて反応だけ確かめました。やれば動くけど、これ以上は…」と笑ってみせた。

 坂路ラスト1F11秒7も驚くに値しない。前走時も同じく坂路で1F11秒7を刻んでいる。しかし注目は上がり2F。前走時は24秒2、今回は「23秒9」なのだ。ラスト2Fを12秒2→11秒7のハイラップでまとめるスピードの持続力が目下の充実の証明だ。

 昨夏から猛暑のローカルを転戦、苦汁をなめ続けながら休みなく使われた牝馬が秋に重賞制覇。そこからさらに調子を引き上げることがあるのだろうか?鞍上は続ける。

 「去年の夏はしんどそうでした。それを乗り越え、成長してくれたんだと思います。使った反動もないし、いい意味での落ち着きもある。精神的にも成長しているんでしょう」

 一介の逃げ馬を重賞ウイナーに叩き上げた田中健は喜びを感じ「今回もハナにこだわりたい」と強い自負で臨む。前走の淀短距離Sはエイシンブルズアイに差し切りを許したが、2キロ余分に背負っていた。それが今回はハンデ戦らしく500グラムだけでもブライベンの方が軽い。むろん“圧逃”も十分だ。

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2015年1月30日のニュース