【菊花賞】ワンアンド天下泰平 秋華賞・ヌーヴォの二の舞はない!

[ 2014年10月21日 05:30 ]

ワンアンドオンリーで天下泰平(たいへい)。1強の期待に応え2冠を果たす

 “1強”が崩れた先週の秋華賞。栗東滞在という万全の態勢で挑んだヌーヴォレコルトだったが、非情にもショウナンパンドラの2着。2冠は夢と消えた。今週の菊花賞ではダービー馬ワンアンドオンリーが、2冠制覇に挑戦。同じく一本かぶりの人気が予想されるが、果たして全幅の信頼を置いて大丈夫なのか?

【菊花賞】

 秋華賞で単勝1・5倍のヌーヴォレコルトがよもやの2着!今週の菊花賞では、ダービー馬ワンアンドオンリーに同様の一本かぶり人気が予想されるが、果たして…。2冠獲りへ向け気になるポイントは2つ。やや強引に動いて押し切った前走・神戸新聞杯の「反動」と、約4カ月ぶりの出走だったにもかかわらず4キロ減だった「馬体重」だ。

 担当する甲斐助手は「いい状態ですよ。ずっと同じような感じできています。それが何より。この馬に関しては何のアクシデントもなく、順調。思い通りにきていますから」と晴れやかな表情で1つ目の不安材料を否定した。

 その証拠が16日の1週前追い切り。攻め駆けする4歳準オープンのグレイスフルリープを併走相手に、一歩も引くところなく首差先着。4F52秒5の時計をマークした。体調に少しでも陰りがあればこの併せ馬はできない。神戸新聞杯出走時は同じく坂路で併せたが、いかにも物足りない伸び。それが実戦をひと叩きされたことで完全に目を覚ました。

 では2つ目の不安材料は?ダービー出走時の482キロから、神戸新聞杯出走時は4キロ減った478キロ。陣営にとっても予想外だったようだが、同助手は「確かに体は思った以上に減っていましたね。でも見た目に細い感じはなく、それで結果も出してくれましたから。今回も同じぐらいですかね。乗っていて体に幅も出たし、春よりボリュームが出た感じです」と全く問題視していない。重要なのは数字ではなく中身。馬体重は増えなくとも、手綱から伝わる確かな成長を確認している。

 最大のライバルになるはずだった皐月賞馬イスラボニータが、天皇賞・秋に路線変更。ここはヌーヴォレコルトの1・5倍を上回る人気も予想されるが「ワンアンドオンリーの競馬をするだけ」と陣営に気負いはない。かつては“乱菊”と呼ばれた菊花賞も、ここのところ11年のオルフェーヴルから1番人気が3連勝中。今年の菊花賞も主役が堂々たる横綱相撲を披露するのか!?

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2014年10月21日のニュース