【毎日王冠】ロゴタイプ完全復調!チークで戻ったピークの走り

[ 2014年10月10日 05:30 ]

三浦を背にピーク時を思わせる走りを見せたロゴタイプ

 秋の東京開幕を飾る「第65回毎日王冠」の木曜追いが美浦、栗東で行われた。朝日杯FS、皐月賞のG1・2勝馬ロゴタイプが闘志満々の走りで完全復調をアピール。昨年4月の皐月賞以来、約1年6カ月ぶりの復活白星の態勢が整った。

【毎日王冠】

 ロゴタイプらしい躍動感とひたむきな走り。新コンビ三浦を背に猛デモだ。頬にはチークピーシーズを着用し、Wコースで単走の最終メニュー。正面スタンド前から発進し、行く気満々で序盤から好ラップを刻んだ。手綱を抑えたまま、ラスト1F12秒9でしっかりとまとめた。これが、本来のスピード感だ。

 2週連続の騎乗で感触をつかんだ三浦は「先週も良かったけど、さらに良くなった。先週は一瞬ふらつくところがあったが、チーク効果で角馬場の時点でピリッとしていた。先週よりストライドも伸びていた。これで、いいイメージで挑める」と穏やかに切り出した。田中剛も「最後も無理せず、馬なりでこの時計(6F80秒3)。ロゴらしい首の使い方、行きっぷりも良かったね」と闘志満々の愛馬に目を細めた。そして、鞍上と意見が一致。師は「これだけ前向きなら、競馬でチークはいりませんね」と“自然体”での参戦を決断した。

 ドバイ遠征帰り&休み明けの前走・札幌記念(8着)は先行馬に厳しい展開。前半5F58秒4の乱ペースに巻き込まれては失速もやむなし。久々を叩き、闘志は明らかに戻った。G1・2勝馬の本領発揮の期待が膨らむ。田中剛師は「この中間、オンとオフの切り替えができるようになっている。何とか巻き返したい。あとは、追い切りの疲れをきっちり取って本番に向かいたい」と力強く語った。

 開幕週の東京1800メートルは自慢の機動力が生きる最良の舞台。新パートナーも「これだけの馬の依頼を受けるのは光栄なこと。結果で応えたい」と気合を入れた。メンバー中、ただ1頭のG1馬。ロゴの完全復活のお膳立ては整った。

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2014年10月10日のニュース