【キーンランドC】ローブティサージュ完全復活!1年8カ月ぶりV

[ 2014年9月1日 05:30 ]

ゴール前の直線で伸びたローブティサージュ(中央7)

 札幌で行われたサマースプリントシリーズ第5戦「第9回キーンランドC」はローブティサージュが復活V。同シリーズ制覇へ大きく前進した。

【レース結果】

 2歳女王ローブティサージュが北の大地で輝きを取り戻した。好位直後で流れに乗り、直線に入っても鞍上・三浦は焦らず前が空くまで我慢。ラスト200メートル、前が空いた。そこでゴーサイン。内で粘るマジンプロスパー、外から強襲のレッドオーヴァルとの間を力強く突き抜けた。12年阪神JF以来1年8カ月ぶりの勝利。三浦にとっても昨年のフェアリーS(クラウンロゼ)以来、約1年7カ月ぶりの重賞制覇(通算8勝目)に笑顔がはじけた。

 「ペース的にも、もう1つ前かボクの位置で決まるなと。直線は(前が)空けばと、腹をくくった。突き抜ける根性があったね」

 三浦とは函館スプリントS(2着)に続く2回目のコンビ。前走は後方待機から惜しくも首差届かなかった。「位置取りの差だけだったから、きょうこそはと思っていた」とリベンジに燃えていた。「千二の距離にも慣れ、前走より前の位置で競馬ができると思っていたし、気持ちを損ねないように乗った」と好リードで復活Vに導いた。

 管理する須貝厩舎は先週の札幌記念(ゴールドシップ2着)のうっぷんを晴らした。北村助手は「この距離で適性が出て良かった」と満面の笑み。サマースプリントシリーズは2→1着でトップに躍り出た。今後はスプリンターズS(10月5日、新潟)に向かう見込み。三浦は「スプリント戦で、これだけの脚を使えるし今後が楽しみ」と期待を寄せた。今週中に札幌から栗東に帰厩。短期放牧を挟んで大舞台へ。2年前の2歳女王はスプリント路線で2つ目のG1タイトルを目指す。

 ◆ローブティサージュ 父ウォーエンブレム 母プチノワール(母の父シングスピール)牝4歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・有限会社シルク 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績13戦3勝 総獲得賞金1億6221万9000円。

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