【宝塚記念】テルテル坊主効果願うミロティック

[ 2014年6月25日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=24日】鶏冠山の上に青空が広がり、盛夏を思わせる強烈な日差しが降り注いだ24日の栗東トレセンだったが、いまだ梅雨真っただ中。今年の宝塚記念も週末の天気が明暗を分けそうだとオサムは考える。

 G1・6勝の女王ジェンティルドンナも昨年は雨に泣かされた。発表は「良」ながら、水分が残った馬場で完全に切れ味を殺された。「天気の方がいいけどね」。ジェンティルの調教を担当する井上助手は厩舎の大仲(スタッフ休憩室)でそう話しながら、テレビ画面のデータ通信で週末の天気と降水確率をチェック。29日、兵庫県宝塚市の天候は曇り時々雨。降水確率50%に微妙な表情を浮かべていた。

 昨年の金鯱賞覇者カレンミロティックも良馬場を熱望する1頭。「取材に来てくれる人みんなに“てるてる坊主”を作ってくれるよう、お願いしてるんですよ」。高阪助手の快活な笑顔から出来の良さが伝わってきた。この日は朝イチの坂路で4F61秒6。鳴尾記念4着で評価を下げたが“一撃”の可能性は十分だろう。問題は週末の天気だ。

 「鳴尾記念は枠順が内外逆だったら…と思います。外枠なら2、3番手から動いてネジ伏せるようなことができたかと思うけど、内でスポッと“ハマって”しまったから…」と嘆き、先制の可能性を示唆した。「展開はうちの馬がカギを握る。ヴィルシーナが行かないのなら、うちの馬が行くでしょう」 

 鞍上は宝塚記念3勝(05年スイープトウショウ、09年ドリームジャーニー、12年オルフェーヴル)を挙げる池添。過去の勝ち馬とは真逆の脚質だが“逃げ”はベストの選択に違いない。大阪杯(4着)がここへの布石となる。「この馬がG1を勝つなら“ここしかない”と思ってやって来た。あとは良馬場を願うだけですね」と高阪助手。テルテル坊主の効果を願わずにはいられない。

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2014年6月25日のニュース