【安田記念】ミッキーアイル 一番時計4F50秒4!浜中も笑顔

[ 2014年6月5日 05:30 ]

浜中を背に追い切られたミッキーアイルは軽快なフットワークを披露。世代の壁を越える

 NHKマイルCを逃げ切った3歳馬ミッキーアイルがさらなる上昇をアピール。4キロ差の定量54キロを生かして、世界王者打破の“金星”を狙う。

【安田記念】

 3歳マイル王者に輝いたミッキーアイルは坂路単走で右に左にモタれながら、持ち前のスピードを見せ付けた。手綱を取ったのはデビュー戦からひいらぎ賞を除く5戦でコンビを組み、相棒の特長を把握している浜中。

 「フラフラしていたのはいつものこと。最初の1Fを14秒台に抑えて、最後はしっかり追ってほしいという指示でした。予定より速くなりましたけど、一度使った上積みは感じましたよ」

 開門直後だったとはいえ4F50秒4。この日の一番時計だ。13秒7で掛かり気味に入り、次の2Fが12秒6~11秒7。並の馬ならバッタリ止まるところだが、ラストを12秒4でまとめてみせた。この粘りがレースでの勝負根性につながっている。

 「道中いい意味で“遊び”があるんです。息を入れてラップを刻める。接戦になってもひと踏ん張りできるし、上がりが速くなっても大丈夫」

 浜中が評価するのが前走NHKマイルCの勝ちっぷりだ。2着馬とは首差だったが、断然人気を背負って、後続の目標にされる厳しい展開。いつものロケットスタートでもなかった。

 「ゲートの中でも動いて…。いい態勢で待てていなかったのでスタートは良くなかった。二の脚でハナは切れましたけどね。物見することで力まずリズム良く走ってくれるんですけど」

 若さを見せつつも、勝ち切るあたりが底力。浜中が「神経質なところがあるので、初めてよりは二度目の方がいい」と言うように、今回は慣れも見込める。古馬相手でも鞍上の期待は大きい。

 「チャレンジャーの立場ですし、古馬とは(斤量が)4キロ差ありますからね。“落とせない”と思っていた前走よりもワクワクしていますよ」

 マイルにこだわり、結果を出し続けてきたスペシャリスト。世代の壁を越えて、連勝街道を突っ走る。

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2014年6月5日のニュース