【安田記念】ジャスタウェイ これが世界一の脚!極上の切れ12秒4

[ 2014年6月5日 05:30 ]

坂路、併せ馬で世界ランク現役1位の脚を見せつけたジャスタウェイ(右)

 世界のジャスタ、G1・3連勝へ盤石。春の最強マイル王決定戦「第64回安田記念」の最終追いが4日、栗東、美浦トレセンで行われた。栗東では前走・ドバイデューティフリーをレコードで制した5歳馬ジャスタウェイが坂路でパワフルに先着。昨秋の天皇賞→ドバイに続き、G1・3連勝へ万全の態勢だ。

【安田記念】

 ジャスタウェイが世界の脚を見せつけた。坂路でコレクターアイテム(4歳1000万)を4馬身後ろから追走。気負わず、リズミカルに。手綱を抑えたままで余力十分に半馬身先着。4F52秒3~1F12秒4と極上の切れ。追えば、ちぎりそうなド迫力だった。

 須貝師は柔和な笑顔で切り出した。「先週は祐一くん(福永)を乗せてやったので、息を整える程度。12秒4?追ってないけど、体調の良さの表れでしょう」

 5歳春を迎え、さらに進化。先月29日の1週前追いで指揮官は「何だ、あの化け物は!?」と驚がくした。海外初遠征の前走・ドバイデューティフリーは2着に6馬身1/4差の圧勝。勝ち時計1分45秒52は、前年(1分47秒93)を2秒以上更新する驚異のトラックレコードだった。帰国後は栗東近郊の吉澤ステーブルWESTで充電し、安田記念に狙いを絞った。「昨秋天皇賞を勝った後はガタッときたが、今回は海外輸送があったのに回復が早かった。今年になり、体力面も精神的にも成長している。海外からレース招待のオファーがあったが、これだけの馬。日本のファンの前で走らせてあげたいと思ってね」。天井知らずの成長力に、師は感心しきりだ。

 主戦・福永が騎乗停止中でベテラン柴田善と再コンビ。2年連続、毎日王冠2着の好走歴もある。師は「馬の背中を知っているし、あれだけのベテラン。以前より成長した姿を感じ取ってくれると思う」と全幅の信頼でバトンを委ねる。

 IFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表するワールドホースランキングで現役1位の130ポンド。帰国後も順風満帆とあれば、凱旋Vの期待は膨らむ一方だ。

 「世界1位の責任は感じています。今のジャスタウェイなら、多少の道悪は関係ない。世界中が注目する馬。変な競馬はさせられない。今回は受けて立つ立場になるけど、いつまでも挑戦者の気持ちでいきます」と指揮官は力強く結んだ。ドバイでの衝撃の剛脚を、国内でも披露してくれるはずだ。

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2014年6月5日のニュース