【福岡・笹川賞】荒れ水面巧者・鉄兵駆け!2コース差しで白星発進

[ 2013年5月22日 06:00 ]

初日を白星で飾った石渡鉄兵

 関東の荒れ水面巧者・石渡鉄兵(38=千葉)が1回乗りの初日を白星で飾った。前検日の手応え通り実戦に入っても動きは抜群。2日目は7、11Rの2回乗り。伸び型エンジンを武器に外枠から見せ場をつくる。注目のドリーム戦は断然の1番人気に推された地元のエース・瓜生正義がイン速攻で1着。松井繁が差して2着をキープした。ほか桐生順平、篠崎元志が連勝の好スタートを切った。

 好機とタッグを組んだ石渡が初日7R、2コース差しを決めて白星発進。「このエンジンはどんなペラでも出る。力があるから多少のうねりも大丈夫」と、本体に太鼓判。「枠に合った調整をしていく」と言うように、あとは石渡がどのように仕上げていくかだ。

 これまで記念実績は江戸川でのG1・2Vだけ。しかし関東一の調整力に加え、一年間の平均STコンマ15はSGクラスに入っても見劣るどころか上位級。“江戸川鉄兵”から全国に羽ばたく日はそう遠くない。

 「乗り心地を求めて調整したが、バックで辻君を引き離したように、まだ伸びに偏っている」と伸び型だが、2日目は外枠デー。攻めも、差し伸びも狙える現状の足回りをベースに抜け出しが狙える。

 注目のドリーム戦はファン投票1位の瓜生がイン速攻で人気に応えた。伸びの比較は目立たないが、自分のターンができる状態に底上げ成功。このまま白星を積み重ねていく可能性が高い。差して2着をキープした松井もまずまずの体感。この先はパワーで差をつける調整に入る模様。

 一般予選からは桐生、篠崎元が2連勝、峰が2連対、1回乗りを1着で飾ったのが石渡のほかに秋山。この顔ぶれを見ると“うねり”を乗り切る旋回力がいかに大事か分かる。特に道中戦のターンに定評のある桐生、秋山はパワー以上の走りが約束されている。

 ほか隠れエース機の山川、SG初出走で水神祭の鎌倉が上位グループに入る。

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2013年5月22日のニュース