【ダービー】10年フラッシュの再現!和田が“ベストプレイ”見せる

[ 2013年5月22日 06:00 ]

坂路での調整を終え、厩舎に戻るタマモベストプレイ。鞍上・南井大志助手はVサインを見せ好調をアピール

 今年のダービーは皐月賞を1番人気で制したロゴタイプが出走するにもかかわらず、別路線組に強烈な馬=キズナがいて1強ムードになっていないのが特徴。人気面では重賞連勝で臨むキズナがロゴタイプと“接戦”を演じそうだ。近20年のダービーで1、2番人気が皐月賞馬&別路線勝ち馬の組み合わせだったのは3回。そのうち94年はナリタブライアンが1・2倍、05年はディープインパクトが1・1倍と完全な1強だった。構図的に似ているのは残る1回、10年だ。

 この年の皐月賞は前走・弥生賞で4連勝を飾ったヴィクトワールピサが1番人気に応えて1馬身半差の快勝。ダービーでも2・1倍の1番人気に推された。一方、皐月賞2着ヒルノダムール以下も雪辱を期してダービーに出走したが、2番人気はペルーサ。無傷の4連勝となった青葉賞が4馬身差の圧勝で、2・6倍と高い支持を集めた。

 レースは1000~1400メートルがハロン13秒台と中だるみになり、直線は究極の瞬発力勝負。上がり3F32秒7の剛脚を繰り出したエイシンフラッシュがローズキングダムを首差とらえた。ヴィクトワールは3着、ペルーサは6着。フラッシュは皐月賞3着だったが、新興勢力の陰に隠れる形で7番人気と伏兵的存在だった。

 今年で当てはまる馬は?皐月賞の着順だけならコディーノだが、同馬は今回も人気の1頭。着順こそ違えど、経歴や人気の盲点という意味では皐月賞5着のタマモベストプレイが最も近い。フラッシュは朝日杯FS、ラジオNIKKEI杯2歳Sのいずれにも出走せず、年明けの京成杯で重賞初制覇。ベストプレイも2歳時は重賞に出走せず、きさらぎ賞で重賞初Vを飾った。皐月賞で初めて馬券圏内を外したことで人気急落も予想されるが、スプリングSでロゴタイプの2着と地力は確か。デビューから手綱を取り続ける和田が馬名通りの“ベストプレイ”を見せれば、悲願のダービー制覇も夢ではない。

 ≪10年こんな年≫ヴィクトリアM、天皇賞・秋を制したブエナビスタが年度代表馬。アパパネが牝馬3冠。バンクーバー冬季五輪が行われフィギュアスケート浅田真央が2位。サッカーはW杯南ア大会で日本16強。プロ野球ではロッテがレギュラーシーズン3位から日本一に。

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2013年5月22日のニュース