【中山金杯】オオゾラ駆ける!年男・大知に懸ける!!

[ 2013年1月3日 06:00 ]

Wコースで追い切るコスモオオゾラ

 13年の中央競馬が動き始めた。美浦、栗東トレセンが2日開場、一斉に調教がスタートした。中山金杯組では、昨年の牡馬3冠を皆勤した明け4歳の実力馬コスモオオゾラが、年男・柴田大知(35)を背に豪快に動いた。スポニチ賞京都金杯組では悲願の重賞初Vを懸けるダノンシャークが絶好ムード。この2頭が、スポニチ前線記者推奨の「お年玉馬」だ。

 新年重賞第1号は譲れない。柴田大を背にしたコスモオオゾラの豪快なアクションが、おとそ気分を吹き飛ばした。Wコースの残り5F。同じ高橋博厩舎の3歳馬が6~7馬身前に3頭。4コーナー手前でも差を詰めず、報道陣の誰もが「単走」と思った。だが直線。大外に進路を取り、ゴーサインに反応して一瞬で突き抜け、まとめて抜き去った。5F68秒3~1F12秒5。全体時計は目立たないが、闘志を注入する意図がビンビン伝わってきた。

 報道陣に囲まれた高橋博師は「68秒ちょっとでしょ?単走で、時計的にも予定通り。前の3頭に併せるつもりはなかったが、大知は目標にしていたみたい」。想定外!?の併せ馬に、ほくそ笑んだ。

 77年6月18日生まれ、今年36歳の柴田大は巳年生まれの年男。大みそかも感触を確かめた鞍上は「動きは良かった。中間も十分に乗り込んで反応もいい。年の初めのレースで弾みをつけたい」と闘志を燃やした。

 昨年3月の弥生賞で97年ラジオたんぱ賞(エアガッツ)以来、15年ぶりの平地重賞Vをプレゼントしてくれた相棒。夢にまで見たダービー(6着)も経験させてくれた。06、07年と白星なしの苦労人が、昨年は自己最多41勝。オオゾラとの出合いは、自身のスケールアップへの重要なきっかけとなった。

 「とにかくタフで根性が凄い。菊花賞(17着)は骨折明け、金鯱賞(11着)は多少体に余裕があったかも。今回はコースも距離も合う」と分析。年男については「昨年は成績を残せたが、勝ち損ねた競馬もあった。今年は勝てるレースをしっかり勝ちたい。チャンスある馬に乗せてもらっている。白星は昨年以上。平地GIを勝ちたい」。弥生賞と同じコースで、再出発へ格好の舞台。譲れない始動戦だ。

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