【オールスター】有吉、4戦白星ゼロからSG連覇だ!

[ 2012年4月30日 06:00 ]

自身初のSG連覇を狙う有吉

 伊勢崎オートのSG「第31回オールスター」(優勝賞金1500万円=副賞を含む)は30日、12Rで優勝戦(5100メートル=10周)が争われる。史上初の2級車SGVを目指す31期新人の青山周平に、オート界屈指の実力者7人が追い上げる構図となり興味深い大一番になった。

 準決12Rに7枠で臨んだ有吉は、得意のスタートで一気に先手を奪うことができず4番手で周回。4周目バックでようやく3番手に浮上したが、その時点で2番手の加賀谷とは約10メートルの差があった。「タイヤには自信があったけどレースでは滑っていた」と思うように追い込めない状況だったが、最終の8周1コーナーで執念の逆転を果たして何とかファイナリストの座にたどり着いた。

 準決2着通過という結果にレース後は「重くて止まらなかった。手前はいいけど中間から進んでいかないという症状がずっと変わらない」と厳しい表情のまま。それでも「シリンダー、クランクを交換する」ことで上積みを期す有吉。準決まで未勝利ながらVで締めた前回SG全日本選抜に続き、今シリーズも4戦白星ゼロからの栄冠を勝ち取ることができるか注目だ。

 優勝戦は展開次第で誰にでも勝機が訪れる激戦ムードのメンバー構成。これを演出したのは、もちろんスーパールーキーの青山だ。ただ、残りの7人は全員が全国ランク15位以内に入っているのだから、青山にとってはかなり厳しい条件なのは間違いない。

 準決の動きが力強かったのは久門と浦田。一方、絶好のポジションに陣取るのは伊藤信と松尾だ。永井は3日目の動きが戻れば勝負になるはずだし、荒尾は着実に上向いている様子で不気味な存在。

 いずれにしても、当日の試走気配でパワー相場の変動をしっかりチェックしておきたい。

続きを表示

2012年4月30日のニュース