【香港ＱＥ２世Ｃ】ルーラーぶっちぎり！海外Ｇ１初Ｖ

＜クイーンエリザベス２世Ｃ＞１着でゴールするリスポリ騎乗のルーラーシップ

　香港Ｇ１クイーンエリザベス２世Ｃが２９日、シャティン競馬場で行われ、日本から遠征したルーラーシップ（牡５＝角居）が快勝。Ｇ１初制覇を達成した。日本馬の同レース優勝は０２、０３年に連覇を飾ったエイシンプレストン以来３回目。

　リスポリが完璧なエスコートで戴冠に導いた。スタートから積極的に手綱を動かしてハナを切る勢い。１～２コーナーで外の２頭を先に行かせ、３番手インのポケットでピタリと折り合う。直線入り口でわずかに空いた内を突いて先頭に躍り出ると、後続を一気に突き放した。２着サムザップに３馬身３／４差をつける圧勝だ。

　「スローなので早めに動いた。レース前からこういう結果を望んでいたが、本当にそうなるとは…。信じられない」。殊勲のリスポリは興奮を抑え切れない。角居師も「今年日本でもＧ１を勝っていないのでドキドキした。直線で馬が抜け出した時に勝利を確信した。今後は宝塚記念（６月２４日、阪神）もあるが、大事に使っていきたい」笑顔を振りまいていた。