【19日中山1R】秋山師“激逃”で有終Vなるか

[ 2011年6月17日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=16日】北馬場へ向かう小田は足を速めた。20日付で勇退する秋山雅一師(55)に会うためだ。91年7月開業。「毎週ワクワクできるこんな仕事、ほかにない。振り返るとつらいことより楽しい思い出ばかり。特に重賞を勝った2頭は手がかかった分、やりがいもあった」

 師の重賞初Vとなった七夕賞ゲイリートマホークの逃走劇。故障を乗り越え、富士Sで初重賞を飾ったクリスザブレイヴも同じ01年。記憶に残る2頭だ。勇退後は親族が経営する牛久市のKSトレーニングセンターで育成に励む。「親父(元調教師の史郎氏)の縁もあって、子供の頃から馬と生活してきたので。今度は裏方で支える立場だけど、僕も体力は十分ある。死ぬまで馬に携わっていきたい」。湿っぽくならない熱血漢の語りに小田は心を洗われる思いだった。日曜中山1Rのトーセンティアラが最後の出陣。トマホークばりの“激逃”で有終Vなるか。

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2011年6月17日のニュース