【フェブラリーS】池江郎師、ラストG1飾れず

[ 2011年2月21日 06:00 ]

<フェブラリーS>3着に終わったバーディバーディの池江郎師(右)はレース後、優勝したトランセンドの関係者と笑顔で握手

 今月いっぱいで定年を迎える池江郎師のラストG1挑戦は、見せ場十分の銅メダルだった。バーディバーディは好位から馬場の中央を豪快に伸びたが、最後はトランセンドに突き放され、外からフリオーソにも差されて3着でゴールした。

 「直線を向いた時に、前は全部かわせる手応えだった。“さすが池江先生、最後にG1を勝つなんて”と思ったけど、ラスト100メートルで脚色が一緒に…」。騎乗した池添は惜敗に無念の表情だったが、池江郎師は「自分の競馬をして力は出してくれた。現時点では2頭に及ばなかったけど、競馬の仕方が良くなっているし、これからの馬」と、愛馬の健闘に目を細めた。

 最後のG1が終わり、名伯楽の調教師生活も残すところ、あと1週。「また来週、中山記念(リルダヴァル)に来ます。もう一度ネジを巻き直さないとね。まだ終わりじゃない」。ラスト重賞での有終Vを誓い、笑顔で競馬場を後にした。

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2011年2月21日のニュース