【朝日杯FS】エイシンアポロン理想の位置取りも2着

[ 2009年12月21日 06:00 ]

<第61回朝日杯FS>エイシンアポロンは2着ゴール

 レースぶりは堂々たるものだった。ただ、1頭だけもっと強い馬がいた。直線で馬場の中央を力強く抜け出した2番人気エイシンアポロンだったが、坂を上がったところで勝ち馬に外から一気にかわされて2着ゴール。2歳王者の栄冠はスルリと逃げていった。

 「最初のコーナーで馬の後ろにスッと入れられて、イメージ通りの位置が取れた」と池添が振り返った通り、中山芝マイルでは不利な外めの12番枠を克服。5番手を抜群の手応えで追走、鞍上のゴーサインにも鋭く反応した。だが、結果的には、すぐ後ろで脚をタメていた勝ち馬の絶好の目標になってしまった。池添は「勝ったと思った。馬の状態が非常に良かったので自信を持って行けたし、自分としては完ぺきに乗れたと思うが…。うまくいかないね」と天を仰いだ。
 一方、開業7年目での初G1制覇を逃した岡田師は「あの競馬でかわされたのは、現状では相手が上ということ」と悔しさを押し殺すような表情で完敗を認めた。しかし、続けて「力の差はそうない。まだまだ緩いし、伸びしろも持っている。距離を延ばしていってもいい」と来年のクラシックでのリベンジを誓っていた。

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2009年12月21日のニュース