【住之江・賞金王決定戦】服部 4着発進も逆転に手応え

[ 2009年12月21日 06:00 ]

<賞金王決定戦3日目>11Rで4着に入った服部幸男

 12年ぶりの頂点を予感させる強力パワーだ。SG「第24回賞金王決定戦」は20日、トライアル1回戦が終了。97年の第12回大会(住之江)の覇者・服部幸男(38=静岡)が1回戦11Rで4着に敗れながらも、周囲をうならせるほどの軽快な動きを披露した。きょうトライアル2回戦11Rは枠番抽選で2号艇をゲット。本社本命にはコースの利を重視して原田幸哉を指名したが、この舟足があれば逆転も十分に可能だ。

 TR1回戦11R、服部が坪井との3着競りで強力な足色を見せつけた。戦いを終え「前検日は行き足から伸びがいいと思ったが、実際にレースしてみたら出足も良かった。バランスが取れていい足だ」と予想以上のパワーに声を弾ませた。2周1Mで坪井の差しを許して4着も「あそこでレバーが手から離れてしまって」と敗因は分かっており、不安なく2回戦に進める。
 97年の第12回大会。6コースから電光石火のまくり差しで頂点に立ったのは26歳のことだ。若武者・服部が12年の沈黙を破り再び頂点を視野に入れた。
 TR2回戦の枠を決める抽選では抽選器から黒い玉(2番枠)がこぼれ落ちると思わずニヤリ。得意とする内枠をゲットした。「12人の中で比較してもいい部類。調整だけで十分に戦える」と2コースから技とパワーでバック抜け出しを図る。
 本社本命を担うのが原田だ。「伸びで負けることはない。回り足の比較は分からないが道中安心して乗れたし体感がいい」と早くも機力に合格点。競艇王チャレンジC優勝で出場権を得て、TR2回戦で1枠をゲット。「一番チャンスがある枠を引いたので集中して臨みたい」と、追い風に乗って突き進む。
 ほかに瓜生、吉川、菊地に納得の伸び。出足系統は今後の調整次第になる。今垣は「イン以外から勝つには力強さが足りない」と全体の上積みを目指す。
 12Rでは坪井に押し切りれるパワーはあるが、エース機の池田、展示タイムで抜けていた松井のパワーも相当なもの。枠番抽選で運がなかった松井が、6枠からどのようなレース運びをするのか見ものだ。また、田中も「エンジンはバッチリ。あとは自分」と一発を秘めている。

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2009年12月21日のニュース