最速100勝&重賞2勝目だ!皇成Wの“笑劇”

[ 2009年2月6日 06:00 ]

追い切りを終えて笑顔を見せる三浦皇成

 今週、騎乗停止から復帰する三浦皇成騎手(19)が心機一転、記録達成と重賞Vを目指す。デビュー最速100勝にあと1勝と王手をかけている三浦は、1月25日の中山競馬で斜行し、2日間の騎乗停止。先週末はデビュー後初の“競馬観戦”となった。それでも「これまでがうまくいきすぎていた部分はある。自分を見つめ直せたし、体もケアしてすっきりした。今週から、また一から頑張る」と前向きに話している。処分が明ける今週は、いきなり大きなチャンスがやってきた。

 クラシックの登竜門、共同通信杯は初めてコンビを組むショウナンアルディで臨む。デビュー戦を快勝。続く中京2歳Sは2着だったが、直線は1頭だけケタ違いの末脚を繰り出し、能力の高さを示した。4日の追い切りに騎乗した三浦は「折り合いはキャンターより追い切りの方がつきやすいし、追い切りよりレースの方がもっとつきやすいのでは…。前から乗りたいと思っていた馬。まだまだ良くなるところは多そう」と好感触。上原師も「レースでは注文がつかないタイプ。直線が長い東京コースに替わるのはプラスだと思う」と手応え十分。昨年の函館2歳S(フィフスペトル)に続く重賞2勝目の期待が膨らむ。
 三浦は今週は土日とも東京で計19鞍に騎乗する予定。ショウナンアルディ以外にも楽しみな馬がそろい、共同通信杯の前に100勝に到達する可能性は大きい。
 「先々週は色気を持ちすぎた。記録は意識はするけど、焦らず、勝てる馬で勝たせてもらおう、くらいの気持ちでやりたい」。記録と重賞。1週間休んだ分まで、今週の三浦は“倍付け”でその存在感を示しそうだ。

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2009年2月6日のニュース