川田流奥義“腰落とし”でズブ娘を動かす!

[ 2009年2月6日 06:00 ]

<シルクロードS>ウエスタンダンサーと川田将雅

 「キーマンの懐へ」は、シルクロードSの有力候補ウエスタンダンサーに騎乗する川田将雅騎手(23)に迫った。

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 ――ウエスタンダンサーの最終追い切りは坂路で4F53秒9。時計的には平凡でした。
 川田 1週前に速い時計(49秒台)が出ているので、今週は最初からこの程度でという予定でした。この馬の調教にまたがるのは初めてで比較はできないけど、雰囲気は良かったです。
 ――以前は1000メートルでもグングン行くような馬でしたが、最近は手応えだけ見ていると、1200メートル向きとは思えません。
 そうですね。以前よりもズブい感じになっているのは確かだと思います。それでも長い距離よりは短い距離の方がいい馬だとは思います。
 ――前走(京阪杯1着)も手が動きっぱなし。
 前走に関しては、その前のレース(京洛S2着)で前をつかまえ切れずに負けたから、気合を入れて追走していきました。決して置いていかれそうになったわけではないし、かといってガッツリ追っていたわけではないので問題はなかったと思います。
 ――前々走はいつもより少し後ろ。ワンテンポ仕掛けが遅れたため、とらえ切れなかった。
 同じ馬主さんのウエスタンビーナスが逃げたので、前半は絡まないようにゆっくり行かせました。結果的にその分、届かなくなってしまいました。
 ――1000万条件(07年12月)で初騎乗した時は逃げて4着。当時と比べて力をつけている。
 4走前(仲秋特別1着)はやや重、3走前(桂川S1着)に松岡騎手が乗った時も良馬場発表とはいえ、緩めの馬場。そういう面で恵まれたのではと思っていたのですが、ここ2走の走りからも急激に力をつけていると感じました。成長していると思います。
 ――メンコ(耳覆い)を着けていますが、精神的な成長は?
 ひとつ間違うとカッとなる面はあるみたいです。でも、間違った接し方をしなければおとなしくしてくれています。そのあたりは心配していません。
 ――牝馬にしては大柄(前走時500キロ)なので、ハンデの56キロもこなせる。
 う~ん、正直そこは心配です。メンバーを見渡すと仕方ないかとも思えるけど、ここ2走は53、54キロだし、やっぱり女の子でこのハンデは少々重いかなという気がします。
 ――川田騎手は独特のフォームで追いますが、この馬の時はいつも以上に腰を落としてグイグイ押し込んでいるように見える。
 意識的にやっているわけではありませんが、このところズブくなっているので“より動かそう”としてそういうフォームになっています。でも、行く気を見せてくれればサラッと乗ることもできるんですよ。どんな形でも馬に合わせて騎乗するので期待してください。(ターフライター 平松さとし)

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2009年2月6日のニュース