Hey!Go!フジ!/シルクロードS

[ 2009年2月6日 06:00 ]

<シルクロードS>坂路で好調ぶりをアピールしたヘイローフジ

 京都メーン「第14回シルクロードS」(8日)の木曜追いでは、ヘイローフジが好気配。昨年暮れの尾張Sを豪快に差し切った末脚に、さらに磨きをかけている。展開がハマれば突き抜けるだけの決め手を持つだけに侮れない1頭だ。

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 坂路に入ったヘイローフジは単走、上がり重点で追い切られた。楽な手応えで前半を乗り切ると、軽く仕掛けられた後半は真っすぐに伸び切った。タイムは4F53秒9~1F13秒2。持ち乗りの古川助手は「いい感じで来ている。先週が本当にいい動きだったし、今週もある程度しっかり調教できた。牝馬にしては好調期間が長い」と好感触。前走後はプール併用で乗り込み、1週前にはCWコースできっちり追われた。調整は順調そのものだ。
 ゆっくりと着実に力を蓄えての重賞再挑戦になる。昨年4月、格上挑戦で阪神牝馬Sに挑んだ時は11着と厚い壁にはね返された。だが、短距離路線に切り替え、持ち味の末脚を生かすようになって安定してきた。10番人気の低評価だった昨年暮れの尾張S(オープン)では直線の短い中京で4角14番手からの鮮やかな差し切り。通算37戦中、35戦で手綱を取っている主戦の飯田も「クラスが上がってくれば強い牡馬が相手。なかなか突き抜けられないもの。ここへ来て切れが増した感じ。充実しているね」と確かな手応えを感じている。
 1歳上の兄キョウワロアリングは6歳夏の北九州記念で重賞初制覇。脚部不安で何度も戦線を離脱しながら着実に地力アップした。基本的にはおくての血統。ヘイローフジも年齢を重ねて充実期に入った。「6歳だけど、今が一番いい感じ。昨年の秋くらいから使うたびにトモ(後肢)が良くなっている。カイバもよく食べているし、前走も馬体が増えていた」と古川助手は成長ぶりに目を細める。
 前走・淀短距離Sは前残りの流れで追い込み及ばず5着に終わったが、先行激化の可能性も十分な顔ぶれとなった今回は好勝負になっていい。「メンバーは強くなるし、簡単にはいかないと思うけど、何となく流れ込んだという競馬はしたくない」と飯田は腹をくくって直線の末脚勝負に懸ける。

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2009年2月6日のニュース