「有馬」でも怖い“口笛ヒーロー”

[ 2008年12月3日 06:00 ]

 【ドキュメント・東から本音=美浦2日】ジャパンCのレース風景が鈴木の脳裏に焼き付いて離れない。超スローの流れにウオッカなど強豪各馬が苦しむ中、スクリーンヒーローだけが口笛でも吹くかのように折り合い、そして直線しっかりと伸びきった。

 「有馬記念でもスクリーンは怖いぞ。落ち着き、器用さがあってコントロールしやすいというのは大きな武器だ」。美浦の国枝師はそう分析した。グランプリはマツリダゴッホで連覇に挑むが驚異の新星に大きな警戒感を抱いている。
 「能力があっても、それをうまく出し切れないのでは意味がない。その点、ぴたりと折り合ったデムーロは道中しめしめと思っただろう。以前マサヨシ(蛯名)が“スクリーンほど乗りやすい馬はいない”と言っていたことを思い出したよ」。スクリーンヒーローのたぐいまれなレースセンスに、あらためて鈴木は舌を巻いた。

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2008年12月3日のニュース