小倉に見参!ドリジャニV字回復/小倉記念

[ 2008年7月29日 06:00 ]

G1ウイナー、ドリームジャーニーが小倉から復活態勢を整える

 G1馬が格の違いを見せつける!サマー2000シリーズ第3戦「第44回小倉記念」(8月3日、10R)に、06年の朝日杯FS覇者ドリームジャーニーがエントリーしてきた。昨秋の疲れを引きずっていたここまでの2戦は不本意な結果ながら、リフレッシュ放牧で気配は一変。夏の暑さにも強いタイプで“格下”のメンバーを相手に必勝態勢を整えている。

【小倉記念


 昨年はクラシック戦線を戦い抜き、前走でもG1安田記念(10着)に挑戦したドリームジャーニー。実績的には、ローカル重賞なら一枚も二枚も上の存在。池江寿師も必勝を期して送り出してきた。「目に見えない疲れが取れ、安田記念あたりから、この馬らしさが戻ってきた。短期放牧でリフレッシュし、状態は凄くいい。あとはハンデさえ克服してくれればね」
 近走の成績こそ悪いが、敗因は明白。5着に終わった“菊の後遺症”だ。過酷なレースとなった昨年の菊花賞に出た馬は、その多くが長期休養か、不振に陥った。ジャーニーも切れ味が鈍っていたが、ここにきて復調気配を見せ始めた。先週水曜の1週前追い切りでは、DWコースで6F82秒2~1F11秒7とシャープに伸びた。「調教でもおっつけないと進まなかったけど、馬なりでいい脚を見せた。それだけ状態がいいのだろう。16日に放牧先のグリーンウッドから帰厩し、レースまでに3本追える。以前は2本が多かったけど、古馬になって、だいぶ負荷がかけられるようになったからね」と池江寿師。
 2000メートル以上のレースは菊花賞以来となるが、昨年の神戸新聞杯(2400メートル)ではアサクサキングスに完勝。折り合いに難があるだけに、後方一気タイプといえども、コーナーを4つ回るコースは歓迎だ。師は「去年の鳴尾記念後に武豊騎手が“コーナーが4つあった方がいい”と話していた。そういうこともあったので、ここを使ってみたかった」と意気込む。
 現時点では次走以降は白紙だが、結果とレース後の状態次第ではサマーシリーズ制覇も視野に入れる。初参戦となる小倉のファンの前で、自慢の末脚を爆発させたいところだ。

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2008年7月29日のニュース