ソン・ジュンギ出演の映画「このろくでもない世界で」ポスター&予告編が解禁

[ 2024年5月21日 12:30 ]

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「第76回カンヌ国際映画祭」と「第28回釜山国際映画祭」に公式出品され、「百想(ペクソン)芸術大賞」で4部門ノミネート、見事キム・ヒョンソが「新人演技賞」に輝いた話題の韓国映画「ファラン(原題 / オランダを意味する)」「HOPELESS(英題)」が「このろくでもない世界で」の邦題で、7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定した。あわせて、いまだかつて見たことのないワイルドな風貌のソン・ジュンギとホン・サビンの、ふたつの孤独な魂が響き合うポスターと予告編が解禁となった。

ある地方の暴力が蔓延る町で貧困に喘ぐ18歳の少年・ヨンギュと、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男・チゴン。傷だらけのふたりが交錯した時、彼らの運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出す……。

社会格差の闇を描き続ける韓国映画界から新たな才能が発掘された。本作が初長編作品となる監督・脚本のキム・チャンフンだ。実話ではないものの、監督自身が社会で苦労した経験をエッセンスとして盛り込み、身体的痛みと心の叫びが渾然一体となった脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したという。

ソン・ジュンギは「これは韓国映画界に絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会を頂けて感謝している」とその理由を語っている。チゴンの属する犯罪組織の門戸を叩くほかなかったヨンギュは、仕事という名の“盗み”を働き、徐々に憧れのチゴンに認められていくが……。

ヨンギュ役に扮したのは映画初主演のホン・サビン。この役を勝ち取るまでに三度のオーディションを経たという。そして、ヨンギュの義妹・ハヤン役に同じく新人のキム・ヒョンソ。5月7日に発表された「百想芸術大賞」では「新人演技賞」に見事輝いた。アーティストとして、BIBI名義で韓国ではもちろん、アメリカのラジオ市場を席巻、Mediabaseトップ40のポップラジオチャートで20位以内にチャートイン、さらには「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」で2度ステージに上がるなど、めざましい活躍を見せている。

そして、長編デビュー作のキム・チャンフン監督というフレッシュなメンバーのなか、「ヴィンチェンツォ」「ロ・ギワン」等で主演を務め、韓国で先日最終回を迎え視聴率が「愛の不時着」を超えたと話題沸騰のTVドラマ「涙の女王」に“ヴィンチェンツォ役”としてカメオ出演するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いのグローバルスターであるソン・ジュンギが果たした役割は大きかった。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」「太陽の末裔」で女性ファンを夢中にさせて以来、常にトップスターであり続けた彼が、大きく作り上げた体躯になまなましい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーという、これまで目にしたことのない姿で登場。表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切った。その渾身の演技と若手チームとの協働が「カンヌ国際映画祭」「釜山国際映画祭」へ導いたと言えるだろう。

今回、本作のポスターと予告編が解禁となった。予告編では、校庭で談笑する高校生たちに無言で近づき、手に持った石を振り下ろす主人公のヨンギュ。そして足元の水たまりに落ちた石から血がその水面に滲む映像に「このろくでもない世界で」のタイトルが浮かび上がる。一瞬にして観る者の心を惹きつける衝撃的な幕開けだ。

貧しい家庭に育った18歳のヨンギュは継父からの暴力に耐える荒んだ日々を送っているが、唯一の救いは義理の妹ハヤン(キム・ヒョンソ)と悪態をつきながらも一緒にハンバーガーを食べる時間だった。しかし、ハヤンを守るために起こした暴力事件に追い詰められ、裏社会に生きるチゴン(ソン・ジュンギ)に頼るしかなかった。

これまで一部の隙もない美しさ、クールさで様々な役を演じ、観客を魅了してきたソン・ジュンギが、救いようのない町で生まれ育ち、そこから抜け出せない孤独な男を、傷だらけの背中で魅せる印象的なシーン。チゲを食べながら「顔の傷は使える、教えてやるよ。俺を兄(ヒョン)だと思え」とこの町で“生き抜く”ということ。金、暴力、そして犯罪を教え込む目が離せないシーンが続く。

そして「一瞬、楽園を見た」というコピーと共に陽が差すなか、バイクに乗るヨンギュとハヤンのシーンで締めくくられ、これは現実なのか、それとも夢なのか……。この先の展開が気になる予告編となっている。

また、ポスターでは、ヨンギュとチゴンの顔がそれぞれ反対を向いた配置で描かれるが、ふたりが重なり合っている構図から、彼らの運命が交錯することが見て取れる。「ヒョン(兄貴)、いつの日か、ここから這い上がることができるだろうか」というチゴンを慕うヨンギュ視点の呼びかけがコピーとして掲載されており、瞼から頬を伝うヨンギュの傷と、耳に切り口鋭く裂けたような跡とともに残るチゴンの傷とが呼応、まさに“傷だらけのふたり”が織りなす物語を喚起させるポスターが出来上がった。



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