藤井聡太名人「最大限集中、読みを深めて楽しんでいただく将棋を」 名人戦初防衛かけ豊島将之九段と対戦

[ 2024年4月9日 19:02 ]

名人戦前夜祭で決意表明する藤井聡太名人(右)。左奥から豊島将之九段が視線を送る(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第82期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は10、11日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われる第1局で開幕する。前日の9日は防衛を期す藤井聡太名人(21)=王将含む全8冠=と挑戦者の豊島将之九段(33)が現地入りし、対局場を検分後、同ホテル内で開催された前夜祭に登壇した。

 花束贈呈、記念撮影と対局前日のルーティンをこなした藤井は「一年ぶりに椿山荘に来て、いよいよ名人戦が始まると実感しています。持ち時間は公式戦で最も長い9時間。より一層の深い読み、集中力が求められます。あしたからの対局は最大限集中し、読みを深め、見ていただく方に楽しんでいただく将棋が指せればと思っています」と決意表明。対する豊島は「タイトル戦は1年半ぶりで、名人戦は5年ぶり。新たな気持ちで、高揚感やよい緊張感を持ちつつ対局していければと思っています。藤井名人との対局は大変ですが、自分なりに精いっぱい指して、良い対局を皆さまに見ていただけるように頑張ります」とあいさつした。

 藤井は20年の棋聖戦以降、タイトル戦番勝負は無傷の21連覇中。7日に名古屋市で開幕した叡王戦でも挑戦者の伊藤匠七段(21)に危なげなく先勝し、タイトル戦内での連勝を15に伸ばした。今局に勝てば、大山康晴15世名人の持つ歴代1位のタイトル戦17連勝に王手がかかる。

 豊島は第77期(19年)以来の名人復位を目指す。両者の通算成績は藤井の22勝11敗。

 10日は午前9時に開局。先後は振り駒で決まる。持ち時間は将棋界最長の9時間(ストップウオッチ計測)で、第1日は午後6時30分に指し掛けとなる。第2日は午前9時に再開。昼夕休憩を挟んで終局は夜になる見込みだ。

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