死亡した宝塚歌劇団員の妹・現役タカラジェンヌが勇気の宝塚批判「命の重さなんだと思っているのか」

[ 2024年2月27日 17:41 ]

宝塚歌劇団の劇場

 宝塚歌劇団の女性劇団員が昨年9月に急死した問題で、遺族側の代理人が27日、東京都内で記者会見を開き、現在も劇団に所属している死亡した劇団員の妹が劇団の対応を痛烈に批判した文書を公表した。

 代理人の川人博弁護士によると、「幹部や上級生の行為の多くがハラスメントに該当する」と、劇団側が見解を示したことを明らかにした。また、交渉での合意が成立した場合の謝罪についても認めたという。謝罪文の内容や、合意書締結の際の公表方法などについては交渉は継続中だ。

 一方で川人弁護士は劇団側の言い分に強い違和感があり「劇団側の言い分が遺族側の主張を否定ないし軽視するものであると感じている」と指摘する。強く感じているのは劇団側が「パワハラした側の主張を代弁するものが多い。言い分をそのまま受け入れ、劇団側の主張とする傾向が色濃く出ている」という点。そのうえで「遺族側による、当事者の言い分について距離を置き、事実がなんだったのかしっかり把握し、事実に沿ってハラスメントのガイドラインを合意にいたるようにするべきではないか」と主張した。

 劇団側の現状の対応には遺族も強い憤りを感じており、会見では、現在も劇団に所属しているにもかかわらず死亡女性の妹が現在の心境をつづった文書を発表。「宝塚歌劇団は日常的にパワハラをしている人が当たり前にいる世界、その世界にいた私からみても、姉が受けたパワハラは悪質で強烈にひどい行為でした」と苦しんでいた姉の姿を思い返した。

 そのうえで、宝塚の生徒を“選別”する姿勢を痛烈に批判。「今に至ってもなおパワハラを行ったものの言い分のみを聞き、第三者の証言を無視しているのは納得がいきません。劇団は生徒を守ることを大義名分にして擁護していますが、目撃して証言してくれた人も、姉も、同じ生徒ではないのですか」と劇団側に迫った。

 また、現在の心境を吐露。「これ以上姉と私たち家族を苦しめないでください、姉は体調を崩しているわけでも、入院しているわけでもありません、二度と帰ってきません、姉の命の重さをなんだと思っているのでしょうか。劇団は誠意をもって、真摯にという言葉を使って世間にアピールしているが、現在も遺族に誠意をもって対応しているとは思えません。大切な姉の命に向き合ってください」と悲痛な言葉を連ねていた。

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