谷口キヨコ 自問自答…マラソンの司会するのに絶対走らんのなんで?思い返せば高校時代の苦い思い出

[ 2024年2月20日 19:00 ]

履いたらさわやかやし、早く走れそうなんやけどなぁ。
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 【谷口キヨコのごきげん!?SOLOライフ】つい先日(18日)、京都マラソン2024が終わりました。ランナーさん、関係者の皆さま、お疲れさまでした! 私は応援大使を仰せつかっておりますが、前日の公開生放送、当日のオープニングセレモニーの司会を担当していました。

 その1週間後の25日は寝屋川の市民マラソンである寝屋川エンジョイマラソン2024!(今年は大阪マラソンとかぶっちゃいましたね)。距離は短いですが、その分趣向を凝らして、いろいろな人が楽しめるランイベントです。これは全体の進行と表彰式をやらせてもらいます。寝屋川マラソンを経験すると「これやったら走ってみようかな。走れるかもしれんな」と思います。自分で決めた目標に向かって走ってる姿がええんですよねぇ。

 京都マラソンは初回から関わっていることもあり、一度そのコースを歩いたことがあります。さすが京都のコースは見どころ満載で、余裕があれば「こりゃ楽しいわ」でしょうが、走ってたらそんな感じでもないんでしょうか…。おいしいお店もたくさんあるし、食べながら景色見ながら写真撮りながら歩くと、めちゃ楽しかったです!

 実は何度か仕事がらみで「走ってみませんか」のお誘いを受けたことがあります。速攻「無理です!」とお断りすること数回…。走りたいとか走りたくないとか以前に、私の身体と心が「無理です!」と言っている…そんな感じです。

 そんな私でも街をランしてる方々を見かけると「かっこいいな」「なんかええな」と素直に思うんですよ。でも自分がフルマラソンを挑戦する気にはなれない。スポーツショップで女子用ランウエアとか見ますと「カワイイな」「なんかええな」「スポーティー憧れるな」とも思うんですよ。買わへんけど…。

 走ってる人がかっこよく見えて、自分も走れないことはない。歩くことは大好きで気分良くなってくると、小走りすることもあります。しかもランに関するカワイイアイテム勢揃いで、それを買えば自分もその世界に入れる。万が一、走ることになったら、マラソンに向けての日々がそのまんま仕事に反映されたりするっていう、抜群の効率の仕事ができる(やらしい表現ですんません)。

 でもやらない、かたくなにマラソンはやらない…長距離する気にはならない…なんでなんやろ…なんで私は走らへんのやろ…。この際考えてみました。

 私が長距離を走ったのは高校の耐寒マラソンでした。1月になるといつもより1時間ほど早く登校して、そこから学校の周りをぐるぐる30分。ジャージーを着て行ったら怒られるという謎の効率悪いマラソン練習の日々。寒い教室で制服から着替えてペラペラの体操服とジャージーで震えながら走る日々…。ただでさえ寝坊しがちな真冬の朝に1時間早く起きなければならない地獄の日々。思い出すだけで…嫌だーほんまに嫌やったー。

 地獄の2週間の後、その集大成が武庫川10キロマラソン。片道5キロを往復して10キロ。一応運動部に所属していたので、先輩や顧問の先生から「50位以内に入れ!」と指令がとぶ。

 女子だけで25×10×3の全体で750人。何人かは欠席しますが、それでも700人以上の中でのトップ50はかなりのハードル。それでも走りましたよ、50位目指して。結果、一度もそのハードルを越えることなく、100位以内に入ることもなく先生からその後何日かは「三桁」と呼ばれ…。しかも50位以内に入れなかった人は「長距離走の練習が足らん」てことで、そこから放課後のクラブ練習後にまたまた30分走る…。いや、走らされる…。こんなことやって誰がラン好きになります?なりませんよね。はい、なりませんでした。

 でもね、でもでも、風をきって走る姿はやっぱりカッコいいし、何より「フルマラソンを走りきる」と決めたその心意気とそれに向かって準備する人は、なんかこう…私よりワンランク上の人間に見える。しかも完走した後の、あのなんとも言えない充実してそうな、苦しそうな顔…。マラソン走らなかったら、あの苦しそうな充実してそうな気持ちは味わえないのか、とも思う。

 人間、分かりやすくワンランクアップするにはまずはフルマラソンなんかなぁ、とも思うけど、やっぱり走らへんのやろなぁ。大阪マラソン直前に失礼しました!

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