早河ルカ 初めての映画で初主演 「納得するものを作りたいと思った」

[ 2023年12月4日 09:00 ]

映画「恐解釈 桃太郎」のポスターの前で「魔法少女」のポーズを取る早河ルカ
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 【牧 元一の孤人焦点】モデルで俳優の早河ルカ(20)が12月8日公開のホラー映画「恐解釈 桃太郎」(鳴瀬聖人監督)に主演した。

 早河は「私の新たな一面を出しました。まだ演技の経験が少ないので、温かく見守ってくれるとうれしいです」とほほえむ。

 2019年に「高一ミスコン」に出場。20年にはABEMAの恋愛リアリティー番組「今日、好きになりました。」に出演し、注目された。

 「この世界に入ったきっかけは3歳上の兄が子役をやっていたことです。私も赤ちゃんの時にその事務所にスカウトされて出演したことがあるそうです。小学生の頃は何もやっていなかったんですけど、中学の時はアイドルをやっていました」

 21年に「Ranzuki」専属モデルになり、役者としてドラマ「世にも奇妙な物語」(同年)、「みなと商事コインランドリー」(22年)にも出演した。「恐解釈 桃太郎」は映画初出演にして初主演となる作品だ。

 「監督さんが何人かの候補の中から私を選んでくれたそうです。『目が印象的』とほめてもらいました。これまでも目をほめられることが多くて、私自身のお気に入りでもあります」

 映画は日本の昔話をホラーにアレンジする「恐解釈」シリーズの第2弾。「令和の桃太郎」となる「魔法少女」(早河)が事故物件の家屋で、連続猟奇殺人鬼に挑む。

 「この映画を若い子たちに見てもらいたいと思いました。令和の少女の役なので、監督さんと話して、セリフを若い子たちにも分かりやすいような言い回しに変えてみました。話し方も、例えば電話のシーンとかは、普通に『もしもし』と言うんじゃなく『もしもお~し』と親近感を抱いてもらえるようにしました」

 初めての映画、初めての主演だが、芝居への積極的な姿勢が際立つ。

 「主演ということもあって、自分が納得するものを作りたいと思いました。撮影開始前に1カ月くらい自主練もしました。演技のレッスンをしてくれる人が事務所にいて、その人と、自分が出演する全てのシーンの本読みをしたんです。セリフを覚えるというより、この子と親の関係性はどうなのか?とか、この子はどんな気持ちでこの言葉を話しているのか?とか、一つ一つのシーンで考えました。1回2時間くらいの自主練を週1、2回くらいして役作りをしました」

 猟奇殺人鬼と相対するシーンがこの作品のクライマックスだ。

 「そのシーンの一つ一つの言葉に感情を乗せました。押し入れに隠れるシーンは撮影していて本当に怖かったんです。暗いし、狭いし、聞こえてくる歌が怖くて『ザ・ホラーだ!』と思いました。完成した映像を見ると、現場で感じた以上に恐ろしいホラーになっていました」

 大任を果たしたことで俳優業への意欲もさらに増した様子だ。

 「撮影が終わって、これから本格的に演技を頑張りたいと思いました。いろんなジャンルに挑戦したいと思うきっかけにもなりました。私の親が刑事ドラマが好きで、私も小さい頃から『赤い霊柩車』『科捜研の女』『相棒』シリーズをよく見ていて好きなので、今後、どんな役でもいいから出していただけたらうれしいです」

 弱冠20歳の新進俳優が着実な一歩を踏み出した。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局文化社会部専門委員。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。

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