【竜王戦第2局】藤井竜王が8冠達成後初対局、戦型は得意戦法角換わり 4歩の突き捨てで激しい変化

[ 2023年10月17日 12:45 ]

伊藤匠七段との竜王戦第2局に臨む藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 史上初めて棋界の全8冠を独占した藤井聡太竜王(21)=王将、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖含む=が17日、京都・仁和寺で第36期竜王戦7番勝負第2局1日目に臨み、午前9時、対局が始まった。同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎え、ここまで藤井の1勝0敗。先手藤井で、戦型は角換わり腰掛け銀へ進んだ。

 11日に8冠となりその初戦。10日に21歳の誕生日を迎えた伊藤が10手目で角交換し、同学年の藤井の得意戦法・角換わりを受けて立った。藤井の先手角換わりは16年のデビュー以来64勝9敗の勝率・877を誇る。

 「第1局があまりよくない内容。改善できるよう準備してきた」
 16日、同市内での前夜祭であいさつした伊藤は、対局開始14時間前にもかかわらず「8冠はとてつもない偉業。8冠達成、おめでとうございます」と異例の祝福をし、場内の歓声を誘って前夜祭の主役の座を奪った。今度は、盤上での戦いにおいても主役を奪えるか注目される。

 41手目、藤井が4筋の歩を突き出して歩がぶつかり、開戦した。さらに1筋、3筋と歩を3連続突き捨てして戦線を拡大。これに伊藤が4筋へ飛車を旋回させ、迎え撃つ姿勢を示した。

 さらに藤井は7筋も突き捨て、3筋の歩も取り込んで、そこで得た一歩を7筋へ打ち込んだ。1日目午前から想定しうる最も激しい変化へ藤井が踏み込んで、午前12時半からの昼食休憩に入った。

 午前10時のおやつは藤井が「京の秋の冨喜寄」と温ほうじ茶、アイスコーヒー。前夜祭では「京都と言えば、和菓子をいただいてみたいなと思います」と語っていた。伊藤はフルーツ盛り合わせとアイスストレートティー。昼食は藤井が紅葉御膳、伊藤は菊花御膳。対局は午後1時半再開される。

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