藤井聡太7冠が前人未到の8冠独占!仰天大逆転で王座奪取 14歳プロデビューから7年、21歳が大偉業

[ 2023年10月11日 20:59 ]

王座戦第4局、藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 将棋の永瀬拓矢王座(31)に藤井聡太王将(21)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が挑む第71期王座戦5番勝負の第4局が11日、京都市のウェスティン都ホテル京都で行われ、藤井王将が永瀬王座に138手で勝利。3勝1敗で史上初の全8タイトル制覇を成し遂げた。

 藤井王将は開幕局で抜群の強さを持つ先手番で敗れたが、その後は連勝した。本局は後手番。永瀬の2六歩で開局。藤井は8四歩で応じた。そして藤井が角換わりを志向。戦型は両者得意の「角換わり」に進んだ。

 午前から長考を重ねた藤井は、30手目で1時間11分を消費。休憩前までで2時間48分を費やした。一方の永瀬は消費時間はわずか5分。先手の永瀬が有利に進める展開で昼食休憩に入った。

 本格的な戦いに突入した午後の対局では、永瀬も2時間超えの長考を見せペースを渡さず。両者の迫力と緊張感が増すねじり合いの中盤となった。しかし、劣勢が続いた終盤に形勢逆転。86手目からは1分将棋となる中、100手目以降は難解な局面に突入。再び劣勢になる場面もあったが、それでも藤井らしい終盤力と永瀬の123手目の一手で再び形勢大逆転。12時間の激闘の末、勝利をつかんだ。升田幸三の全3冠(39歳)、大山康晴の全3冠(36歳、その後に全4、5冠も)、羽生善治の全7冠(25歳)に続く全タイトル独占。「全8冠」という新たな歴史の扉が開かれた瞬間だった。

 2016年12月24日、史上最年少でプロ入りした14歳の少年が、デビュー戦で現役最年長だった加藤一二三九段に勝利してから7年。21歳で将棋界に新たな歴史を刻みこんだ。2017年に叡王が加わって過去最多の8タイトル戦となって、初の全冠独占。プロデビュー以来、練習将棋で対局を重ねてきた良き先輩であり好敵手の永瀬王座を倒して前人未到の頂にたどり着いた。

 ◇藤井 聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身の21歳。杉本昌隆八段門下で、12年にプロ棋士養成機関の奨励会入会。16年10月に、史上5人目の中学生、最年少の14歳2カ月でプロ入り。18年には中学生で初の棋戦優勝。同年に瀬戸市民栄誉賞を第1号として受賞。20年、最年少で初タイトルを獲得した。

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