河内家菊水丸 「工期うんぬん、悩むことはない」 吉村知事へエール 万博工事の遅れに持論を展開

[ 2023年8月10日 18:48 ]

「EXPO’70パビリオン別館オープニング記念式典」で「太陽の塔初代黄金の顔レガシー音頭 2025へ向けて」を歌う河内家菊水丸
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 伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(60)が10日、大阪府吹田市の万博記念公園で行われたEXPO’70パビリオン別館オープニング記念式典で、「太陽の塔初代黄金の顔レガシー音頭 2025へ向けて」を披露した。歌唱の合間のトークでは、同席した吉村洋文知事へ、25年大阪・関西万博で懸念の声が上がる工事の遅れについて「(吉村)知事、工期うんぬん、悩むことはない」と訴えた。

 根拠として挙げたのが70年万博の象徴だった。当時太陽の塔の頂部に設置された初代黄金の顔が、半世紀あまりを経て、11日から別館で展示が始まる。

 「(70年)万博会場にお目見えになったのは開催約100日前。当時の新聞を母が残してくれていた」。月の石が展示されたアメリカ館に入館するために4時間並び、イタリア館で生まれて初めてグラタンを食べたという万博少年は、当時の新聞を片手に「100日前、工事はほとんど進んでなかった。25年会場が進んでいないというのは当たり前で、まだまだ日にちはある」。開幕まで600日以上ある25年万博への信頼を語った。3月15日開幕の70年万博は、前年の11月13日に初代黄金の顔が設置され、開幕の122日前だった。

 同時に「黄金の顔の下でご披露できるとは夢にも思わなかった」と感慨に浸ったのが、この日使った太鼓。幼なじみの松井一郎前知事から要請され、16年に太陽の塔内部再生事業の広報担当アンバサダーに就任。黄金の顔にちなんで、太鼓も純金箔にした経緯があった。

 菊水丸からの熱烈エールを受けた吉村氏。工事の遅れについては「万博は府民のみなさんと一緒に作り上げたい。(万博協会)副会長もやってますから、綿密に情報共有して進めたい」と応じるにとどめた。一方、70年万博会場との連携については「当時の黄金の顔をこれだけ間近に見られ、(別館のオープンは)機運醸成につながる。この会場と25年万博をつなげたい」と今後の連携に前向きだった。

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