野口聡一氏 宇宙船の中でもケンカの経験「逆にためない方がいい。文句がある時はバーっと」

[ 2023年6月25日 22:30 ]

野口聡一さん
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 宇宙飛行士の野口聡一氏(57)が、25日放送のフジテレビ系「まつもtoなかい」(日曜後9・00)にゲスト出演し、宇宙でのケンカの経験について語った。

 2005年の初飛行から、これまで3度の宇宙飛行を経験した野口氏はこの日、卓球女子で五輪3大会連続のメダルを獲得し、5月に現役を引退した石川佳純さん(30)との異色な組み合わせでトーク。仕事上のペアの組み方について盛り上がった。宇宙船でのケンカの経験について聞かれると、「ありますよ、あります」と驚かせた。

 相手が米国人の場合、その場で不満を表明されることが多いという。「アメリカ人の人って、そういうのを表に出すので、逆にためない方がいいよねと。文句がある時はバーっと言っちゃおうと。“お前、2週間前のあの実験の時に…”よりは、“何でお前、ここでやらないんだ”と言われる方が、(精神面の)回復は絶対早い」と、前向きにとらえていたことを明かした。

 昨年6月1日付で、26年間在籍した宇宙航空研究開発機構(JAXA)を退職した。「宇宙飛行士のピリオドを付けたので、自分の中で“あ、ここでいいかな”と思った」と説明した。「まだ若い時に先輩の飛行士が、“新しい部屋に入る前には、今いる部屋を出なきゃいけないよ”って。何となく人生あれもこれもと言いたくなるけど、実は人生ってアナログで、今いる部屋をいったん終わらせて、フリーの状態で出てからじゃないと、外には行かれない」。先輩の教えを忠実に守り、次のステップに進む決意をしたという。

 宇宙飛行士時代は、「常に評価されているというか、テストされている感じ」だったという。「明日言われても宇宙に行けるという状態に、自分はキープしておかなければいけない。気持ち的にも体的にも技術的にも」。長年、張り詰めた気持ちを持ちながら仕事をしていたといい、「結果的にストレスだったと思う。中にいた時って気づかないんですよ。プレッシャーって」と振り返っていた。

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