NHK総局長 「バタフライエフェクト」で“複数の不正確な部分”について謝罪「大変申し訳ない」

[ 2023年6月21日 15:43 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの山名啓雄メディア総局長(59)が21日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、5月22日に放送したドキュメンタリー番組「映像の世紀バタフライエフェクト」の「独ソ戦 地獄の戦場」で内容に不正確な部分が複数あったことについてあらためて謝罪した。

 山名総局長は「この番組は映像資料をたくさん利用して、当然、映像資料の確認作業が必要になる。その映像の確認が不十分なところがあった。大変申し訳なく思っております」と謝罪した。そのうえで「最近の歴史であろうが古い歴史であろうが、しっかりと正確な情報を伝えること、ちゃんと正確な情報に基づいて番組を作るというのが番組の生命線。今回、それに欠ける部分があったことは重く受け止めていますし、しっかり確認作業をし、視聴者のご期待に応えられるようにしていきたい」と話した。

 今回のミスの原因について、担当者は「映像の多くの確認作業が必要。特に、今回のように戦争をテーマにしたものは撮影日時、場所もきちんと記録されていないことも多く、確認する対象も増える。さらに、研究もどんどんアップデートされている中、そういったものに対する対応、確認が不十分だった」と見解を示した。

 番組は「独ソ戦 地獄の戦場」では第2次世界大戦における独ソ戦を取り上げた。放送後に視聴者からの指摘で問題が発覚した。

 同局は今月13日までに公式サイトで「冒頭で引用したスターリンの発言内容は、ソ連軍機関紙に掲載された別人のものだったため、スターリンの言葉に修正しました」「独ソ戦開始時、スターリンがとった行動について、最新の研究結果を反映し、修正しました」「戦闘シーンの一部に軍事演習の映像があったためテロップで明示し、ナレーションを変更しました」「ドイツとソ連の国交回復までの年数の間違いを修正しました」「プーチン大統領の発言の翻訳を修正しました」と5つの点について内容が不正確だったと報告。「確認が不十分で、申し訳ありませんでした」と謝罪した。NHKオンデマンドでの配信動画も修正し、今月11日の再放送でも該当部分を修正していた。

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