笠井信輔アナ、自衛隊候補生の銃乱射死亡事件報道で持論「私だけではないはず」

[ 2023年6月15日 09:16 ]

笠井信輔アナウンサー
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 フリーアナウンサーの笠井信輔(60)が15日、自身のインスタグラムを更新。今月14日、今年4月に入隊したばかりの自衛官候補生の男(18)が岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で訓練中に小銃を発射し、52歳と25歳の隊員2人が死亡、1人が負傷した事件について、私見を記した。

 岐阜県警は、候補生の男を殺人未遂容疑で男を現行犯逮捕。教官だった52歳隊員が標的だった疑いもあるとみて調べる。事件が起きたのは午前9時10分ごろ。射撃訓練中の男は3人の男性隊員へ次々と小銃を発射。52歳と25歳の隊員2人が死亡し、別の25歳隊員が負傷した。

 男を含めた4人は、守山駐屯地(名古屋市)の所属。男は4月に第35普通科連隊新隊員教育隊に入隊した。基礎訓練を受けて6月末に修了し、部隊に配属される予定だった。

 この事件の報道について、笠井アナは「発砲自衛隊員の氏名“非公表”に思うことがあります」とコメント。この事件を「前代未聞の大事件」といい「ところが、昨晩のニュースを見たところ、事件を起こした18歳の自衛官候補生も、被害にあった自衛官も誰1人名前が公表されていません ここにある種の違和感を持った人は私だけではないと思います」と、候補生の名前が公表されないことに対する違和感をつづった。

 「日本では許されていない『人を殺すことのできる武器』を、必要とあらば使用することが許されている特別な任務についている自衛官です」と主張し「しかも法律では、現在18歳は成人です もう責任をしっかりと取る年齢になっているのに…と思っていたら やっぱり古舘伊知郎さんが“氏名非公表は疑問”と既にお昼の番組でそういった発言をしていると言うネットニュースに行き当たりました」と、フリーアナウンサーの古舘伊知郎も同じ疑問を発言していたという。

 現行の法律では、18歳は、民法では成人とされるが、刑事事件では少年法が適用される【特定少年】と言う立場。だが、笠井アナは「しかし自衛隊員と言う立場を考えたら たとえ候補生でも、18歳ならば ここは早い段階で、実名公表に踏み切る判断も検討する事態ではないでしょうか この判断は、マスコミではなく、自衛隊、もっと言うと政府がするものだと思います」と、実名報道を検討すべきだと主張。「事故ではなく、殺める目的で発砲したと本人も供述しているようですから、なおさらです」と語気を強めた。

 一方で「ただ、やはり、青少年の人権問題が絡んでくるので、感情論だけで論じていけないと言うのもわかります 法律がそうなっているのですから これに従い少年を守るのは当然と言う考え方です」と考慮。その上で「しかし、18歳を成人としたことによって 18歳と19歳を“特定少年”と言う形にした複雑な法体系に、今回ばかりはスッキリしない気持ちになってしまった人も多いと思います」と改めて説明し「そして、もっと思ってしまうのは 訓練で与えられた小銃で、人を殺める行為をしても、起訴までは氏名非公表でなければいけないのであれば 18歳に小銃の実弾を与えて良いのかと言う議論になると思います」と、実名報道ができない年齢の人間に、実弾を与えるべきなのかという点を疑問視。「少年法が適用される法律上の少年は、精神的に未成熟なところもあり、更生の可能性もあるので、守ってあげなければいけない部分もあるというのもわかります だとしたらそんなふうに法律で守ってあげなければいけない立場の若者に実弾を渡して訓練をするのは、少しタイミングが早いのかなとそんなことを感じるのです」と私見をつづった。

 この事件によって、2人が死亡、1人が負傷した。笠井アナは「亡くなられた方の無念さを思うと、本当にかわいそうでなりません ご冥福をお祈りします」と追悼し、投稿を締めくくった。

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