毎日お祭りやとしんどいやん! 観光客との「ペースの違い」に地元の私はイライラ

[ 2023年5月3日 12:00 ]

「旅に出るなら連れて行けよ~」とすねる愛猫の銀次郎
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 【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】とにかく人が多い。京都も大阪もいつのまにか海外からの旅行客がいっぱい。桜が終わったら…と淡い期待を抱いたけど、いまだにあまりの人の多さにへきえきします。あっ、言っちゃった。コロナもだいぶ収まり、最初の旅先に日本を選んでくれたんだ、と思えばうれしく、ありがたいです。でもね、なんだか暮らしにくいのよ、落ち着かないの、ごきげんになりにくいのよ、この状態。

 生活圏の人出は「ほどよくにぎわってる」ぐらいがちょうどよいと思うのです。だって、毎日がお祭り本番みたいなにぎわいやとしんどいやん!でも、旅行客が恒常的に多い状態で、それがスタンダードになればそれなりに対処できていくと思います。こちらも慣れるし。

 問題は観光客と地元の人の「ペースの違い」ではないか、と。旅行気分の「ぷらぷら」と暮らす人の「さっさ」は根本的に違いますやん。その「ペースの違い」から来る小さな衝突が、暮らす人のイライラにつながるのかな(実際、たまにキャリーバッグに足をひかれるし、道の真ん中で立ってはるからぶつかる)。私のごきげんを邪魔するのが「旅行客」とは…。これから、海外からの旅行客はどんどん増える。それは日本の大きな産業になっていくし、それが日本のいろいろな問題を解決する一つの答えなのかもしれない。

 それなら、私が旅行客のペースで生きてみるのはどうだろう。京都や大阪を「さっさ」ではなくて「ぷらぷら」歩いてみる。その気になれば旅行気分で毎日を過ごすことも…。旅する毎日。一人旅気分の暮らし。憧れるけど無理かなぁ。

 ◇谷口 キヨコ(たにぐち・きよこ)兵庫県出身。タレント、DJ。リスナーに元気を届けることをメインに、ごきげんに毎日を過ごすことが目標。多くの番組を抱えながら大学院で学び法学(国際法)と文学(哲学)修士。18年4月から京都産業大学現代社会学部の客員教授も務める。

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2023年5月3日のニュース