前澤友作氏 笑顔で宇宙へ出発 ロケット打ち上げ成功「ただの旅行じゃなくて重大なミッション」

[ 2021年12月8日 16:52 ]

宇宙へ出発した前澤友作氏(C)Roscosmos
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 衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)創業者で実業家の前澤友作氏(46)が8日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズ宇宙船に乗り込み、宇宙へと出発した。

 前澤氏は日本時間午後2時ごろ、白の宇宙服に身を包み、満面の笑みで手を振って搭乗した。機内では「ゆず」の名曲「栄光の架橋」、「ボン・ジョヴィ」の「It’s My Life」などを聴いたり口ずさんだりして、打ち上げの瞬間まで気分を高めていたという。

 同4時39分に打ち上げされて間もなく、船内の様子が映し出された。前澤氏は打ち上げからしばらくすると、口角を上げて笑みを浮かべていた。打ち上げから約8分後、3段階のロケットはすべて予定通り切り離され、打ち上げは無事に成功した。

 前澤氏らを乗せたソユーズは、打ち上げから6時間後に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング。前澤氏らは日本時間9日未明にISSに入る見通しだ。この日から約12日間、民間の日本人としては初めてISSに渡航、滞在する。ISSでは、一般から募集した100の企画などをSNSなどで発信する予定という。

 前澤氏は100日に及ぶ訓練を受けて試験に合格。打ち上げ前日の7日にはオンラインで取材に応じ、「ワクワクとドキドキしかない。遠足を控えた小学生になった気持ち」と心境を話していた。ロケットの工場では100人近い作業員が真剣に作業する姿に感銘を受けたといい、「プロ魂を感じたし、ただの旅行じゃなくて重大なミッションだとソユーズを見た時に痛感した」と話していた。

 23年には同乗者8人を募集して、民間人初の月旅行をすると表明している。今回の挑戦は、月旅行のリーダーとして一足先に宇宙で経験を積む狙いもあるという。

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