原作者逮捕の漫画「アクタージュ」単行本も新刊発売中止&既刊無期限出荷停止 電子版も無期限配信停止

[ 2020年8月17日 19:01 ]

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)は17日、原作者・松木達哉容疑者(29)が強制わいせつの疑いで逮捕されたことを受け、連載打ち切りを決めた人気役者漫画「アクタージュ」の単行本(ジャンプコミックス)について、13巻以降の新刊は発売中止、既刊1巻~12巻は無期限の出荷停止にすると発表した。今月10日に連載終了、11日には2022年に予定していた舞台化中止が発表されていた。

 ジャンプコミックス「アクタージュ act―age」について「13巻以降の新刊の発売は中止といたします。また、既刊1巻~12巻については、無期限の出荷停止といたします」と報告。

 さらに「少年ジャンプ+」「ジャンプBOOKストア!」「ゼブラック」など集英社直営電子書店で販売している電子版コミックスについても「8月17日23時59分をもって無期限の配信停止といたします。その他の販売形態につきましても、順次配信停止といたします。また、直営以外の電子書店で販売している電子版コミックス等につきましても、順次配信停止となります」とした。

 「週刊少年ジャンプ」編集部は10日、11日発売の36・37合併号の掲載をもって連載を終了すると発表。「これまで多くの読者の皆様に応援していただいた作品をこのような形で終了することになり、編集部としても非常に残念でなりません。しかしながら、事件の内容と『週刊少年ジャンプ』の社会的責任の大きさを深刻に受け止め、このような決断に至りました」と連載終了に至る経緯を説明した。

 舞台化を手掛ける芸能事務所・ホリプロとホリプロインターナショナルは11日、舞台「アクタージュ act―age~銀河鉄道の夜~」の上演と現在進行中だったヒロイン・夜凪景役のオーディションを中止すると発表。逮捕を「重く受け止め」、関係各所と協議の結果、中止を決定。「このような形で終えてしまうことは残念でなりません」とした。

 漫画は18年1月に連載スタート。天才的な演技の才能を秘めた女優志望の女子高生・夜凪景(よなぎ・けい)の成長を描き、少年漫画としては珍しい「役者」を題材にした。

 警視庁中野署が8日に逮捕。逮捕容疑は6月18日午後8時ごろ、中野区の路上で、塾から帰宅中の女子中学生を自転車で追い抜く際、胸を触った疑い。女子中学生の相談を受けた親が110番。午後9時ごろにも、約2キロ離れた同区の路上で、別の女子中学生が自転車の男に胸を触られており、同署は関連を調べる。

続きを表示

2020年8月17日のニュース