吉永小百合 役者人生の転機は高倉健さんとの出会い、“教え”守り今も腹筋1日100回

[ 2020年2月29日 18:19 ]

女優の吉永小百合
Photo By スポニチ

 女優の吉永小百合(74)が27日放送のフジテレビ「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)にVTR出演。役者人生の転機となったという、高倉健さん(2014年死去、享年83)とのエピソードを明かした。

 「夫がフジテレビの出身なので、チャンネルはいつもフジテレビ。優先権があるんですよ、夫に」。同番組のインタビューにおちゃめな笑顔を見せた吉永。1957年にデビューし、これまで出演した映画は121本を数える。国民的女優として知られる吉永は、転機となった出演作について問われると、「1980年に高倉健さんと『動乱』という作品をやって」と切り出した。

 寡黙な青年将校(高倉)とその妻(吉永)の愛を描いた物語は、吉永と高倉が初共演したことでも知られる。「1年かけて作品を作ったんですね。とにかくすごい映画作りで。高倉さんも素晴らしいし、そういう中でご一緒していて『うわー、映画ってこんなに素晴らしいんだ』っていうことを改めて感じた」という。

 「その前っていうのは、ちょっと映画に冷めている部分があったんですよ」と赤裸々に告白。それでも、「動乱」での経験を経て、「もう1回映画の世界で生きてみようって思って、そこからまた1歩ずつ歩き出したという感じですね」と語った。高倉さんについて、「役に対する集中力と、1年間同じ役を自分で持って撮影していて、1つのものを作り上げるというパワーですかね、それに圧倒されました」とコメントした。

 高倉さんからは、演技以外でも影響を受けたそう。「腹筋っていうのは何回やればいいんですか?って言ったら『1日100回だって』とおっしゃったので。『そうすると自分の体力を維持できる』って。それから100回やるようになったんですよ」とニッコリ。そのルーティーンは現在でも続いているという。

 今後の役者人生にも言及した。「目標は全然ないんですけどね」としながらも、「やっぱり50年、100年残る映画に出演したいという思いは常にあって。そのために自分自身で勉強したりトレーニングしたりしなければいけないなと思うんですね。それが出来る間は続けたいと、できなくなったらそこで引退という感じですね」。番組スタッフから「引退を考えていらっしゃるんですか?」と尋ねられると、「今は考えていないけれど、それは多分こっちが考えるより、まず自分がそういう条件を満たさなくなったら勝手に決まりますね」と話していた。

続きを表示

2020年2月29日のニュース