是枝裕和監督最新作「真実」ベネチアに続きトロント映画祭へ!「天気の子」も出品 日本勢最高賞なるか

[ 2019年8月16日 10:00 ]

トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門に出品される是枝裕和監督の最新作「真実」(C)3B-分福-Mi Movies-France 3 Cinema
Photo By 提供写真

 昨年の第71回カンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりとなる最高賞“パルムドール”を「万引き家族」で受賞した是枝裕和監督(57)の最新作「真実」(日本公開10月11日)が、第44回トロント国際映画祭(9月5~16日)のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されることが決まった。

 是枝監督にとって初の国際共同製作映画。大女優がつづった自伝本をめぐり、親子の間に隠された“ある真実”があらわになっていくという物語。構想8年の渾身作となった。

 主演は「シェルブールの雨傘」などの仏女優カトリーヌ・ドヌーヴ(75)で、自身のイメージとも重なるような“国民的大女優”役を演じる。他に「ポンヌフの恋人」などの仏女優ジュリエット・ビノシュ(55)、「6才のボクが、大人になるまで。」などの米俳優イーサン・ホーク(48)らをキャストに迎え、全編フランスで撮影した。

 第76回ベネチア国際映画祭(8月28日~9月7日)のコンペティション部門オープニング作品にも決定済み。日本人監督の作品がベネチア映画祭のオープニング作品に選ばれるのは史上初の快挙で、パルムドール受賞後初作品として世界中の映画祭からラブコールが後を絶たない。

 北米最大規模の来場者数を誇るトロント映画祭。今回、「真実」が出品されるのは世界的な映画作家の作品を集めたスペシャル・プレゼンテーション部門。2003年には北野武監督(72)の「座頭市」が受賞した最高賞「観客賞」の選考対象となる。大ヒットを記録している新海誠監督(46)の最新作「天気の子」も同部門に出品。日本勢が最高賞を狙う。

 また、14年「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」、15年「ルーム」、16年「ラ・ラ・ランド」、19年「グリーン・ブック」など、トロント映画祭最高賞に輝いた作品が米アカデミー賞主要部門を受賞。アカデミー賞前哨戦の1つとしても注目される。

続きを表示

2019年8月16日のニュース