松本人志「心痛い」 吉本トップへ深夜の直談判 宮迫爆弾会見後即「何でこんなことに」

[ 2019年7月21日 05:30 ]

品川駅で取材に応じた松本人志
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 特殊詐欺グループとの間に闇営業を行った問題で“事実上の解雇”である契約解消処分となった雨上がり決死隊の宮迫博之(49)と、謹慎中のロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)が20日、都内で謝罪会見を開き、涙ながらに吉本興業の“隠蔽(いんぺい)工作”を糾弾した。これを受けてダウンタウン松本人志(55)が事態の収拾を決断。同社の大崎洋会長(65)や岡本昭彦社長(53)と緊急会談を行った。芸能界最大のお笑い帝国は重大な局面を迎えた。

 吉本芸人のトップである松本が動いた。この日、テレビ番組の収録を終えて新幹線で大阪から緊急帰京。JR品川駅の改札でスポニチ本紙の直撃に、落ち着いた口調で「会社と話し合ってみますから。ちょっと心痛いですね」と約束した。そのまま吉本興業東京本部に向かい、ダウンタウンの育ての親の大崎会長と元マネジャーでもある岡本社長と約2時間緊急会談を行った。

 周囲によると、宮迫らが泣きながら対応した謝罪会見の中継を大阪市内で見たことで決断。「何でこんなことになるのか。大事な芸人を辞めさせてどうするのか、と心を決めたようです」(テレビ局関係者)という。

 150分にわたった吉本を通さない宮迫らの“直会見”では、冒頭で特殊詐欺の被害者に対して2人が謝罪。宮迫は「ぼくの保身から始まった軽率なウソから始まっています。そのせいで後輩たちも巻きこんでしまいました」と頭を下げたが、その後は吉本の“隠蔽工作”に対する不満を訴え続けた。

 中でもやり玉に挙げたのが、岡本社長の“パワハラ発言”だ。2人が「ギャラを受け取っていない」と虚偽報告したことから6月24日に謹慎処分を言い渡されたが、亮が「僕が辞めてもいいから会見させてほしい」と直訴したことで恫喝(どうかつ)されたと主張した。

 宮迫によると、岡本社長が、詐欺グループの会合に参加した宮迫や亮を含む5人以外を部屋から出した後で「おまえらテープを回してないやろな」と一喝。「亮ええよ。おまえが辞めて1人で会見してもいいわ。やってもいいけど、全員連帯責任でクビにするから。それでもいいならやれ。俺にはおまえら全員をクビにする力がある」と圧力をかけたという。

 宮迫らは8日には同社にウソをついたと報告していたとも明かし、弁護士から「いまさらひっくり返せませんよ」と忠告されたという。これが事実なら隠蔽工作と言われても仕方がない。謹慎処分の発表についても報告から16日間の空白があった。

 吉本側では会見について対応を検討中。「内容を精査した上で、後日会社として対応したい」とした。ただ、騒動発生後からすべてが後手後手となっている感は否めない。21日の松本がメインを務めるフジテレビの番組「ワイドナショー」は生放送となった。事態の収拾に動いた松本の口から何が語られるのか、注目される。

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