藤井七段 今年度好スタート!森内九段下し準決勝進出 大阪王将杯王将戦1次予選

[ 2019年4月12日 17:53 ]

王将戦1次予選の対局で初手を指す森内俊之九段(左)と藤井聡太七段(右)
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 将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(16)が12日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第69期大阪王将杯王将戦の1次予選4組準々決勝で森内俊之九段(48)と対局し、92手で勝利した。次戦の準決勝では、北浜健介八段(43)と対戦する。

 森内はタイトル獲得通算12期を誇り、永世名人の資格を持つトップ棋士。王将は1期(第53期)獲得している。藤井は17年9月に一般棋戦のNHK杯2回戦で森内と初対戦し、危なげない展開で勝利しており、トップ棋士を相手に見事連勝を飾った。

 4月に高校2年に進級した藤井は、この日が年度で最初の対局。16年10月にプロ入りして以降、各年度の初戦は過去3度いずれも勝利している。念願のタイトル初挑戦に向けて、今年度も好スタートを切った。

 王将戦の1次予選は出場棋士が1~7組に分かれ、各組の勝者が2次予選に進出する。タイトル保持者らが加わる2次予選は18人が6人ずつ3つの組に分かれ、各組の勝者は挑戦者決定リーグ戦に進む。この3人に前期上位4人を加えた7人が総当たりのリーグ戦を実施。最上位者が来年1月に開幕する7番勝負で、現保持者の渡辺明王将(34)に挑戦する。

 藤井が王将戦予選に出場するのは3度目。過去2度はいずれも1次予選で敗退した。

▼藤井聡太七段 序盤はこちらから動いていく形になればと考えていた。△5五角と出たあたりで誤算があり、負けの変化があってもおかしくなかった。(勝ちは)最後の最後まで分からなかった。  新年度を白星でスタートできたのはよかったと思う。今年度も成長できる一年にしたい。  (新元号「令和」について)元号が変わるのは自分にとって初めてのことで、感慨がある。新しい時代にもっと強くなり、活躍できるよう頑張りたい。

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