9歳・仲邑菫さん 台湾の“美しすぎる棋士”と対局

[ 2019年2月20日 16:58 ]

囲碁の「新初段シリーズ」で記念対局する仲邑菫さん(左)と台湾の黒嘉嘉七段
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 囲碁史上最年少の10歳で4月にプロ棋士となる小学4年生の仲邑菫(なかむら・すみれ)さん(9)が台湾の女性トップ棋士、黒嘉嘉(こく・かか)七段(24)と対戦する記念対局が20日、東京都千代田区の日本棋院で始まった。

 黒七段に続いて対局場入りした菫さんは、やや緊張気味の面持ちで対局場入り。用意された座布団を使用せず、椅子の上に正座して着席した。午後4時、黒番の菫さんが力強く初手を打ち対局が始まった。

 同棋院発行の週刊碁が主催する「新初段シリーズ」の1局。菫さんが「定先」というわずかなハンディをもらって打たれた。持ち時間は各10分、切れたら秒読み30秒で、ほかに1分間の考慮時間が10回。午後6時ごろ終局の見込み。立会は、11歳6カ月でこれまでの最年少プロ入り記録を持つ藤沢里菜女流3冠(20)が務める。

 黒七段は昨年、日本で開催された「ワールド碁女流最強戦」で準優勝した実力者で、オーストラリア人の父と台湾人の母を持ち台湾ではトップモデルとしても活躍し「美しすぎる棋士」として知られる。22日に開幕する同大会に参戦するためこの日来日し、記念対局が組まれた。

 菫さんは1月5日、今年度から新設された「英才枠」でのプロ入りが発表された。これまで第一人者の井山裕太5冠ら、日本や韓国のトップ棋士と3局の記念対局をこなしている。

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