アレサ・フランクリンが危篤、「ソウルの女王」伝説的黒人歌手

[ 2018年8月15日 05:30 ]

圧倒的歌唱力でファンを魅了してきたアレサ・フランクリン=2017年4月、ニューヨーク(AP)
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 「ソウルの女王」と呼ばれる米音楽の伝説的な黒人女性歌手アレサ・フランクリン(76)が12日から中西部ミシガン州デトロイトで危篤状態にあることが14日までに、分かった。AP通信などが報じた。

 報道によると、これまでにも体調悪化が伝えられており、昨年11月を最後に舞台に立っていない。今春には医師の診断で、コンサートや音楽フェスティバルの出演などがキャンセルされていた。

 1942年に教会牧師の父と、ゴスペル歌手の母親の間に生まれ、60年代にデビュー。圧倒的な歌唱力で多くのファンを魅了し、代表曲は「リスペクト」(67年)、「ナチュラルウーマン」(68年)など。ホイットニー・ヒューストンさんやマライア・キャリーらその後の女性ポップアーティストに多大な影響を与えた。

 87年に女性アーティストとして初の「ロックの殿堂」入り。08年には米音楽誌「ローリング・ストーン誌」が選んだ「偉大なシンガー100」でレイ・チャールズ氏、ジョン・レノンらを抑え1位に輝いた。米音楽界最高の栄誉グラミー賞を計18回受賞したほか、05年には米政府が文民に与える最も名誉ある「大統領自由勲章」も受章。09年1月のオバマ前大統領の就任式などでも熱唱した。

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2018年8月15日のニュース